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読書 232 余命10年 著者 小坂 流加
2017年08月17日 11:43 AM
「二十歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にたおれ、余命10年であることを知る。笑顔でいなければ、周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから、死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが・・・。衝撃のタイトル。衝撃の結末。涙よりせつないラブストーリー。」
自分の余命を知る。
それも、二十歳で。
誰にでも必ず訪れる「死」ではあるが、二十歳で余命10年という状況はどうなんだろう?
タイムリミットを知ったうえで生きる、という現実が突きつけられる。
1日は長いのに、1年は短いという感覚。
人を好きになることを諦める決意をしていたが、生きているとどうしても沸き上がってくる感情を抑えきれないジレンマ。
「死ぬって、もっとワガママできると思っていた。」
の一言は、とても重みがあります。
作者自身も、この本の編集が終わった直後、病状が悪化し刊行を待つことなく、2017年2月に亡くなっています。
想像の世界ではなく、実体験がベースになって書かれているようです。
現実を見せられました。
結末を読んで、胸が熱くなり妙にじっとしていられなくなっています。
(院長)
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