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読書 235 狼はかえらず 著者 佐瀬 稔
2017年08月23日 12:43 PM
以前、夢枕獏の「神々の山嶺」を読みましたが、この本は、その主人公、羽生丈二のモデルになった森田勝の物語です。
「谷川岳、アイガー、エベレスト、K2、そして最後の山となったグランド・ジョラスと、まるでなにかに復讐するかのように死と隣り合わせの岩壁に挑み続けた男、森田勝。登山会の組織になじむことなく、一匹狼として名を馳せた男がたどった生涯を、ノンフィクション作家、佐瀬稔が描く。」
山にかけるエネルギーが想像を絶するものがあります。
生い立ちや学歴などに対するコンプレックスも突き動かす原動力に一つになっているようですが、それ以上に、一つのことに取り組んでいく集中力や持続力が並大抵ではありません。
私たちからすると、なぜそんな、より危険なところを求めて行動するのだろうと思ってしまいますが、自分の限界を超えたところにあるものを探して突き進む姿には感動を覚えてしまいます。
決して自分の意見は曲げず押し通してしまうため、周りからはあまりよく評価されていなかったようですが、本質を知る人たちからは愛される存在だった森田。
結婚して子どもが生まれても山に挑戦し、最後には、妻と幼い子どもを残して命を落としてしまう。
人間の強さと弱さを全部吐き出すような生き様を見せつけられました。
アルピニストとして生きる性なのでしょうか。
まだまだ知らない世界がありました。(院長)
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