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読書 258 聖職の碑 著者 新田次郎
2017年12月28日 6:56 AM
「大正2年8月26日、中箕輪尋常高等小学校生徒ら37人が修学旅行で伊那駒ヶ岳に向かった。しかし天候が急変、嵐に巻き込まれ11名の死者を出した。信濃教育界の白樺派理想主義教育と実践主義教育との軋轢、そして山の稜線上に立つ碑はなぜ慰霊碑ではなく遭難記念碑なのか。悲劇の全体像を真摯に描き出す。」
実際にあった話をもとに取材を重ね、小説としてまとめられています。
教育現場における様々な葛藤の中で行った登山で事故がおきた。
天候の急変により山小屋も吹き飛ばされ、豪雨の中、体温を奪われ命を落とす生徒、教師たち。
修学旅行を決行し引率していた校長も、生徒を救うことに奔走しながらも力尽きてしまう。
壮絶な状況をかいくぐって生還した者も批判を浴びる。
しかし長野は登山王国。
山をなくしては語れない県として、あらたな方向性を探る。
この事故を教訓に、綿密な登山計画を立てることにより、その後も登山は継続されています。
慰霊碑ではなく遭難記念碑である所以がここにあります。
今でも。記念碑を訪れる人は後を絶たないようです。
長野県民の心が伝わってきます。
山に受け入れてもらうための礼儀は大切ですね。(院長)
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