トップページ > きむら歯科診療室 スタッフブログ > 読書 63 舟を編む 著者 三浦しをん
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
9:30-13:30 | ● | ● | / | ● | ● | ● |
14:30-18:30 | ● | ● | / | ● | ● | ● |
休診日:水・日・祝祭日
※お待たせすることをできるだけ少なくするために予約制とさせて頂いております。
読書 63 舟を編む 著者 三浦しをん
2015年04月29日 8:43 AM
本屋大賞受賞作が文庫化されたので読んでみました。
出版社の営業部員が辞書編集部に引き抜かれ、新しい辞書「大渡海」の完成に向け長い長い旅を続ける物語。
ベテラン編集者、老学者、同僚たちと織りなす人間関係の中で、一つの目標に向けて一歩ずつ積み重ねていきます。
不器用ではあるが自分を信じて生きている主人公、馬締(まじめ)の佇まいが、じわじわと夢と希望を与えてくれます。
”馬締の恋文”に至っては、受け取った人がラブレターと判断出来るかどうか、非常に微妙なレベルですが、じっくり読むと、人柄がにじみ出てくるなかなか味のある手紙です。
実際にこんな人がいたら会って話をしてみたいな~。
解説は岩波書店辞典編集部の方が書いているのですが、こちらからも実直さが伝わってきます。
大変な作業と長い年月、多くの人の力をかけて辞書が編纂されていくという事が、今回初めて分かりました。
空気は全然違いますが、赤塚不二夫シリーズを読んでいた時と同じカラーを感じます。
辞書は言葉を調べるだけではなく、読んでみるのも面白いような気がしてきました。
視点を変えて触れてみようと思います。(院長)
カテゴリー: きむら歯科診療室 スタッフブログ —