トップページ > きむら歯科診療室 スタッフブログ > 読書 83 天下り酒場 著者 原 宏一
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
9:30-13:30 | ● | ● | / | ● | ● | ● |
14:30-18:30 | ● | ● | / | ● | ● | ● |
休診日:水・日・祝祭日
※お待たせすることをできるだけ少なくするために予約制とさせて頂いております。
読書 83 天下り酒場 著者 原 宏一
2015年08月08日 7:00 AM
天下り酒場、資格ファイター、居間の盗聴器、ボランティア降臨、ブラッシング・エクスプレス、ダンボール屋敷の、6つの短編集です。
どれをとっても奇想天外なストーリーなのですが、”もしかすると、あるかも・・・”と思わされてしまう不思議な世界です。
「天下り酒場」は、経営不振の割烹居酒屋『やすべえ』に、もと県庁の役人が天下って経営手腕を発揮するが・・・という話で、最初は”お~!”と思わせるストーリーが展開されますが、突然、思わぬ方向に話が流れ始め、先が読めず、最後まで引っ張られてしまいます。
他も同様で、電車の中で夢中になって読んでしまい、あやうく乗り過ごしそうになってしまいました。
自分たちの職業に関わる話も登場し、フィクションなのに、現実としてあってもおかしくないように思えてしまうような、とても微妙な線をついてくる作品集です。
どこから、こんな発想が出てくるのだろう。
現代日本風刺小説と紹介されていました。
まさに、その通りです。
心の奥底をくすぐられ痒いのに、手が届かない、今はそんな感じです。
まいった。(院長)
カテゴリー: きむら歯科診療室 スタッフブログ —