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読書 143 本にだって雄と雌があります 著者 小田 雅久仁
2016年04月30日 1:31 PM
新聞の書籍紹介欄で知り、読んでみました。
これは、かなり面白い本です。
本には雄と雌があり、本棚の中で同居していると本が生まれ・・・というお話からスタートしますが、登場人物のキャラクターや言葉の表現力にインパクトがあり、読めば読むほど深みにはまり込んでいきます。
語り手の祖父、両親、妻、子どもがそれぞれ重要な役割を果たしながら物語は進んで行きます。
最初はずっと笑いを堪えながら読んでいたのですが、途中で祖父が戦争で出兵したあたりからは、シビアなストーリー展開となり、色々なことが頭の中を駆け巡っていきました。
筒井康隆と村上春樹を一緒に読んだようなとても不思議な世界です。
500ページ近い長編小説ですが、読み終えるのがとても寂しいと感じさせられた本です。
表紙のデザインもストーリーにとてもマッチしており、内容の重要な部分が表現されています。
笑いあり、涙あり、とても夢のあるお話でした。
余韻を味わっています。(院長)
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