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読書 155 ジャングルブック 著者 ラドヤード キプリング
2016年07月20日 2:03 PM
子どもの頃からタイトルは知っていましたが、今回初めて読みました。
ディズニーのアニメでも有名ですね。
日本では、明治時代にすでに翻訳され出版されています。
知りませんでした。
長編の作品のイメージがありますが、もともとは30の短編集の中の、モーグリが登場する9編をまとめたものとして出版されています。
ジャングルでオオカミに育てられた人間の少年モーグリ。
自然の中でさまざまな動物の言葉を覚え、コミュニケーションをとりながら狩りをして生きていく。
クマや黒ヒョウ、 大蛇らと交流し、ジャングルの掟を教えられる一方で、人間を敵視する大トラや、獰猛な赤犬の群れとの激しい対決をくりひろげていく。
ジャングルの中でたくましく育ち、仲間を守っていくモーグリ。
人間社会からは存在を恐れられ攻撃されてしまうが、成長していくに従い心が人間に近づいてゆき、一人の女性と一緒になる。
自然や動物たちの描写が生き生きとしており、作者自身がモーグリだったのではないかと思ってしまうほどです。
人間社会で判断される善悪とはまた違った基準でジャングルは生きている。
「よい狩りを。」
私たちの「こんにちわ」と同じレベルでこの言葉が交わされます。
守るべき掟があり、それが広大なジャングルを司っている。
奥が深すぎて一言では表現出来ません。
今、生活している人間社会の基準の狭さを感じてしまいます。
本当の「自由」を教えてもらったような気がしています。
久々に良書に出会いました。
心が洗われました。(院長)
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