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読書 278 金魚姫 著者 萩原 浩
2019年02月23日 8:00 AM
『恋人にふられ、やりがいのない仕事に追われていた潤は、夏祭りで気まぐれにすくった琉金にリュウという名をつけた。その夜、部屋に赤い衣をまとった謎の美女が現れ、潤に問いかける。「どこだ」。どうやら金魚の化身らしい彼女は誰かを捜しているようだが、肝心な記憶を失い途方に暮れていた。突然始まった奇妙な同居生活に、潤だんだん幸せを感じるように。しかし彼女にはある秘密があった。温かくて切ない、ひと夏の運命の物語。』
表紙の美しさと450ページという厚さに引かれて手にとりました。
「人魚姫」ではなく、「金魚姫」です。
「あかいべべきた かわいい金魚」をすくい取ることから物語が始まります。
飼育のための古い指南書を入手し、金魚鉢で買い始めた時から現れた美女。
言葉もたどたどしいが、一緒に生活をしていく中でなくてはならない存在となり、日常生活に夢と希望が湧き上がってくる。
この生活がずっと続くと思い込んでいたが、ある日、彼女の記憶が戻ると・・・。
読み終えて、心の芯が熱くなっています。
この読後感は何だろう。
予想を覆す展開ですが、切なさが心を覆う何とも言えないストーリーでした。
表紙を見るたびにこの気持ちが蘇ってきます。
とても美しいお話でした。(院長)
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