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読書 299 おやすみラフマニノフ 著者 中山 七里
2019年05月24日 8:32 AM
「第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに秋の演奏会を控え、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし完全密室で保管される、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれた。彼らの身にも不可解な事件が次々と起こり・・・。ラフマニノフの名曲とともに明かされる驚愕の真実!美しい音楽描写と緻密なトリックが奇跡的に融合した人気の音楽ミステリー。」
さよならドビュッシーに続くシリーズ。
クラシックの曲を意識して聴いたことがないため、ラフマニノフと言われても、正直、あまりピンと来ていません。
ですが、読み進めると、前回同様、曲の躍動感がひしひしと伝わり、オーケストラを聴いているような錯覚に襲われます。
文章のテンポなのでしょうか。
ミステリーの緊迫感も手伝い、ぐいぐいと引き込まれます。
最近の映画は昔と違って、音楽や効果音の無いシーンを捜すのが難しい位、映像に対する音楽のウエイトが高まっています。
曲で、イメージが作られていると言っても過言ではない場面も多々あります。
この本は、文章でオーケストラの音を聴かせてくれ、ミステリーを歌劇のように伝えてくれる素敵な作品です。
相変わらず、最後まで犯人が読めませんでした。
シリーズは続きます(院長)。
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