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読書 331 砂漠 伊坂 幸太郎
2019年12月29日 8:59 AM
「仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬んで過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡でできていた。明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。」
学部と時代が違いますが、著者と出身大学が一緒なので、ストーリーの背景がわかりやすく、自分の過去を振り返りながら読みました。
伊坂幸太郎作品は何冊か読んでいますが、今回が一番心に溶け込んできたような気がします。
私たちが学生の頃、特に教養部の頃は、同級生を見つけては街へ繰り出していました。
時間は永遠にあるかのごとく過ごす日々。
たわいもないことにエネルギーを投入する毎日。
良いことも悪いことも全部含めて、とても充実した日々でした。
振り返ると、社会に出てからでは出来ない事を、存分にやらせてもらったような気がします。
仙台は、学生に優しく、都市のサイズも程よく、とても住みやすい所だったと思います。
そんな事を、4人の登場人物が思い出させてくれました。
輝いていたあの時代。
あの時があったからこそ、今が踏ん張れるんですね。
新たな年を迎える前に、とても素敵な作品と出会えました(院長)。
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