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読書 346 ウイルスは生きている 著者 中屋敷 均
2020年04月14日 4:03 PM
「ある時、そのウイルスは我々の祖先に感染した。(中略)そのウイルスがいなければ胎盤は機能せず、ヒトのサルも他の哺乳動物も現在のような形では存在できなかったはずである。つまり我々の体の中にウイルスがいるから、我々は哺乳動物の「ヒト」として存在している。逆に言えば、ウイルスがいなければ、我々はヒトになっていない。少なくとも今とまったく同じヒト科ヒトではなかったであろう。我々は親から子へと遺伝子を受け継ぐだけでなく、感染したウイルスからも遺伝子を受け継いでいるのだ。もう一度言おう。我々はすでにウイルスと一体化しており、ウイルスがいなければ、我々はヒトではない。それでは我々ヒトとは、一体、何者か?動物とウイルスの合いの子、キメラということなのだろうか?
もう一つの疑問は、果たしてウイルスとは何者か?ということである。我々ヒトを含む生物の進化に大きな役割を果たしたウイルスは「ただの物質」なのだろうか?それともやはりある種の「生命体」と見なすべきなのか?」
まえがきの抜粋です。
2016年に出版されています。
私たちの体を構成する細胞。
ここに、過去においてウイルスが侵入し、構成要素として活動している。
以前読んだ本では、ウイルスは生命体ではないという見解でしたが、この本を読むと、少なくとも物質ではないように思えてきました。
ただし、どのような意志を持って活動しているのか。
宿主がいなければ自分たちが存在することさえ危うくなるのに、際限のない
感染を引き起こしてしまうウイルス。
ヒトのDNAに刻まれたウイルスの痕跡とは?
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、様々な書籍が出版されています。
あらためて、自分たちのボトムについて考えさせられました。
いずれにしても、この状況が早く収束することを願って止みません(院長)。
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