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読書 372 わたくし率 イン 歯―、または世界 著者 川上 未映子
2020年11月28日 7:52 AM
「人はいったい体のどこで考えているのか。それは脳、ではなく歯。人並みはずれて健康な奥歯、であると決めた<わたし>は、歯科助手に転職し、恋人の青木を想い、まだ見ぬ我が子にむけ日記を綴る。哲学的テーマをリズミカルな独創的文体で描き、芥川賞候補となった表題作ほか一遍を収録。著者初の小説集。」
歯科雑誌で紹介されていたので早速購入。
作者は実際に歯科医院での勤務経験があるらしい。
歯科環境の描写、材料の扱いに対する表現など、私たちでは思いつかないような視点で現わされており、とても新鮮でした。
人は脳ではなく歯で考えている・・・。
言われてみれば納得してしまう、とても不思議な空気を醸し出しています。
登場人物の感情の高まりに沿って読むスピードがアップしたり、受け身になって人物像を考察したりと、約100ページの文章の中で様々な世界を行ったり来たりしました。
これから、歯との接し方が変わるような気がします(院長)。
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