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読書 401 飼い喰い 三匹の豚とわたし 著者 内澤 旬子

2021年09月27日 5:23 PM

飼い喰い「生き物が生まれてから肉になるまで。その全課程!!世界各地の屠畜現場を取材していく中で抱いた、どうしても“肉になる前”が知りたいという欲望。実際にひとりで家を借り、豚小屋を作り、品種の違う3匹の子豚を貰い名付け、約半年かけて育て上げ、屠畜し、食べる。養豚の日々に加え、大規模畜産での豚の受精や出産から食卓にあがるまでの流れにも踏み込んだ、『世界屠畜紀行』著者による新たな屠畜ルポの傑作!」

 

「ここまでやるんだ・・・」というのが、読後感。

いい意味でです。

子豚の時から育てて、屠畜し食べるまでを自分の手元で行う。

以前は数頭規模で育てていた養豚が、大規模化して現在に至るが、以前の状況を再現して体感する。

並大抵のことではありません。

やろうと思い立つ時点で、超越しています。

このルポを読むと、豚肉の流通がなぜ現在のようになったのかが見えてきます。

ペットでもなく、いずれ食べる相手に名前をつけて育てるのは、余程の覚悟がないと出来ないでしょう。

“食”というものは、きれいごとではなくて、生き物全てが行っているプロセスなんですね。

“体にいいもの”なんて言ってる場合じゃないのかも知れません。

生きることってどんなことなのか、あらためて考えさせられました(院長)。

   

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