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読書184 ファーブル昆虫記1 ふしぎなスカラベ 奥本大三郎 編・訳
2016年12月17日 7:19 AM
ファーブル昆虫記の解説本と言えばよろしいでしょうか。
ファーブルが昆虫記でまとめたものを、より分かりやすく、より丁寧に解説されています。
6冊のシリーズの中の第1巻。
テーマは「ふしぎなスカラベ」「ツチハンミョウのミステリー」。
スカラベサクレはふんを食べるふん虫の一種です。
名前の意味は「神聖な甲虫」。
なぜ、この名前がついたかというと、古代エジプト人は、この虫が忙しそうに玉をころがしているいくのを見て、東から西に、1日かかって太陽を運ぶ神の化身と考え命名したそうな。
ツタンカーメン王の胸飾りにもデザインされています。
スカラベサクレを代表とするふん虫にも沢山の種類があり、ちょっとびっくり。
それぞれの生態系に応じて形、機能が決まっています。
アフリカの大草原に野生の生き物が多数存在していても、きれいに保たれているのは、このふん虫たちのおかげ。
大地のお掃除屋さんです。
ウシ、ヤギなどの糞を集めるのは全て子育てのため。
卵からかえるまでは3ヶ月もの間、飲まず食わずで、卵を産みつけたふんの玉をきれいに保つのに全力を注ぎます。
子どもが生まれてくると、地上に出て死んでしまう。
成虫のなってからは種の保存のためだけに活動する姿には感動させられます。
素晴らしいですね。
ツチハンミョウは、ツチハナバチの卵に寄生して育つ昆虫。
そのサバイバル術は並大抵のものではありません。
一瞬のチャンスをものにすることを何度も繰り返した、ごく一握りのものだけがツチハナバチの卵にたどり着くという、気の遠くなるような過程を経て、生き残る切符を手に入れているのです。
たくましさ、愛らしさ、生まれてくる事、生きる事など、沢山の本質を教えてくれる昆虫たち。
シリーズを追っていきます。(院長)
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