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読書52 昆虫はすごい 著者 丸山 宗利
2015年01月24日 8:05 AM
「私たちのやっていることのほとんどは、昆虫に先にやられてしまっている。
あらゆることを彼らは先取りしてきた。もはや”虫けら”なんて呼べない、昆虫の営みのすごさと巧みさを痛感する、常識が覆る一冊。」
と紹介がありました。
多様性から始まり、昆虫の実態が明らかにされていきます。
狩猟採集や農業、牧畜、建築。あるいは恋愛、嫉妬、異常な交尾・・・。そして戦争から奴隷制、共生まで。
社会性を持って生きているもの(アリなど)、共生や寄生、擬態など、巧みに生を営んでいるものもいます。
時には感染症という形で人間に影響を及ぼす事もあります。
関わり方は様々あると思いますが、興味が尽きません。
先日、多摩動物公園に行った時も昆虫館に入り浸ってしまいました。
百万種を超える世界。
特に擬態からは目が離せません。
その中でもツノゼミは、私にとってメルヘンの世界です。
ツノゼミの擬態の多様性には驚くべきものがあります。
どうして、どうやってあんな形態に行き着いたのだろう。
身を守るために、飛ぶ能力にはある程度目をつぶって、まん丸の鳥のフンに擬態しているものもあります。
先祖代々、鳥のフンに形を似せれば安全だと言い伝えられ、日々鳥のフンをじっと見つめ研究し念じる事により、ようやくそれらしくなったのでしょうか。
他にもツノの部分が威嚇する時のアリやハチなどの形になっているものもいます。
ハナカマキリなど、とても美しい擬態を行っているものもいます。
話が尽きません。
種の保存のために健気に生を営んでいるだけではなく、時には結構過激なことも行っている昆虫。
生き物の原点を見せつけてくれます。(院長)
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