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読書 298 暗い夜、星を数えて 著者 彩瀬 まる
2019年05月18日 8:37 AM
「遺書は書けなかった。いやだった。どうしても、どうしても・・・。あの日福島県に向かう常磐線で、作家は東日本大震災に遭う。攪拌されるような暴力的な揺れ、みるみる迫る黒い津波。自分の死を確かに意識したその夜、町は跡形もなく消え、恐ろしいほど繊細な星空だけが残っていた。地元の人々と支え合った極限の5日間、後に再訪した現地で見て感じたすべてを映し出す、渾身のルポルタージュ。」
以前、この作家の「あのひとは蜘蛛を潰せない」を読んだことがありました。
ストーリーの詳細は忘れてしまいましたが、何か、他の作家とは種類の違う空気を漂わせているような感じがしていました。
この本は、連休中、仙台に行ったときに、駅の書店で見つけ購入したものです。
淡々と書かれていますが、”地元民ではない当事者”としての目線で語られており、かなりリアルに現実が伝わってきます。
震災後、再訪した時の言葉は、とてもつらく、切ないものではありますが、正直な気持ちが表現されていると思います。
この体験後に、数々の作品を書き上げています。
とても身近に現実を伝える語り口は、静かに耳を澄ませて聞いているような気にさせられます。
この現実が8年前にあったという事を忘れてはいけませんね(院長)。
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