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読書 311 秘伝「書く」技術 著者 夢枕 獏
2019年09月11日 8:20 AM
「『陰陽師』シリーズや『神々の山嶺』など、40年以上にわたり、話題作を世に送り続けるベストセラー作家が初めて語る、目から鱗の創作技術論。アイディアが枯渇した時はどうすればいいのか?やる気が出ない時の対処法とは?着想のきっかけや情報収集のコツ、継続の秘訣までを余すところなく明かす。文章の表現力アップはもちろん、音楽や映像、ウエブなど全ての創作に役立つヒントがいっぱい!」
神々の山嶺を読んだ時に、風景、気温などが目の前にリアルに見えてくる文章によって、引き込まれた記憶があります。
この本は、彼の作品の執筆の流れ、背景、現場の様子が書かれています。
でも、単なるノウハウ本ではありません。
作品が生まれる核となるもの、それは、本だったり、山だったり、釣りだったりと多様ですが、それをどこでキャッチするか、見過ごさないか。
もともと、才能、センスがあるのは当然ですが、そこに、日々のたゆまない努力の積み重ねが加わることにより、ベストセラーが出来上がるのでしょう。
努力できるというのも才能のひとつですね。
そして、オリジナリティーというエッセンスが加わることにより、より大きな感動が生まれています。
「書く」技術とありますが、書くことだけではなく、他の分野にも共通することが沢山盛られています。
最後に書くと決めた「最終小説」についても触れられていますが、結果として最終になるのではなく、意図的にトライするということ自体、凡人には出来ない発想です。
考えただけでもわくわくしますね。
よく、音楽の世界では「曲が降りてくる」という表現を使いますが、ほとんどが「湧いてくる」レベルだと常々思っています。
世界中でもほんの一握りの人にしか降りてこないもの、それが夢枕に出てきたときに、獏が食べ、咀嚼、消化し、分かりやすい形にして私たちのもとに届けられているような・・・。
まだまだ読んでない作品が沢山あるので、少しずつ読んでみよう(院長)。
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