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読書 351 天災と国防 著者 寺田 寅彦
2020年05月30日 1:02 PM
『表題作「天災と国防」ほか、自らの関東大震災経験を綴った「震災日記より」、デマに「対する考察「流言蜚語」など、地震・津波・火災・噴火などについての論考やエッセイ全十二編を収録。平時における備えと災害教育の必要性など、物理学者にして名随筆家ならではの議論はいまだに有効である。天災について再考するための必読者。(解説・畑村洋太郎)」
新聞で紹介されていたものです。
災害に対する考え方、心構えについて12のエッセイが掲載されています。
東日本大震災はもちろん、今回の新型コロナウイルスに対してどのように対応していけばいいのか、頭の中が、ずいぶん整理されてきました。
筆者は1878年生まれで、関東大震災を経験しています。
東京帝国大理科大学実験物理学科卒業の科学者ですが、経験に基づく災害対応法が適切な内容で書かれています。
科学的なこと、人間の心理を踏まえた取り組みなど、非常に現実的なことが語られています。
解説も非常に興味深く、解説の域を超えた素晴らしいものでした。
解説は2011年5月に書かれています。
当然、福島第一原発事故についても触れられています。
これからは、子どもたちに「安全教育」ではなく「危険教育」という提言が心に焼き付きました。
結局災害に対しては、マニュアルではなく、危険性を判断し、個別に対応できる能力が必要なんですね(院長)。
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