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読書 403 「孤独」という生き方 著者 織田 淳太郎
2021年10月03日 3:20 PM
本書では私以外にも、山で「独り生きる」多くの人たちが登場する。なかには世間から隔絶された文字通りの秘境に住む人や、私と同じように最のわが子を失ったことで山奥に逃げ込んできた人もいる。彼らはなぜ、山に惹かれたのか。自然との共生は彼らに何を教えたのか。自然へと導かれたそのプロセスはそれぞれ異なるものの、私たちに共通していたものはが、世俗の制約から解放された「ありのまま」の自分との邂逅という心地よさだった。私はそれを「独り在ること」と呼んでいる。「独り在ること」は、孤立としての「孤独」とは明らかに意味が違う。私はそれを以下のように定義した
<いまここにいる自分以外の何かになろうとすることを放棄した心の状態>
(「はじめに」より)
「最愛の息子の死に直面し、誤魔化すことのできない喪失感と哀しみを味わった筆者は、孤独から逃れるという「孤独」にさえ耐え切れず、さらに深い孤独へと身を隠す。野生動物の跋扈する深山に自分の庵を結び、孤独な山暮らしを続けていくうちに、「救い」の萌芽が生じる。
なぜ人は孤独を求めるのか?他人と繋がりすぎた現代人ならではの潜在的な欲求―「解放されたい」「ありのままの自分でいたい」―のためか?自らの体験に加え、孤独な生き方を実践する人たちへの豊富な取材を基に、人間の根源的な欲求を突き詰め、真に「生きる」とはどういうことかを考察する。コロナ禍において、都会を離れて暮らす方法を伝授する実用書的側面もあるノンフィクション。」
自ら「孤独」を求める生き方。
気持ちはとても理解できます。
トレイルランで山を走っていた時にも、ちょっと頭をよぎった感覚です。
ただし、実際に行動に移そうとすると、かなり高いハードルを乗り越えなければいけません。
それでも実行に移し、孤独な生活を送っている人たち。
「孤立」とは全く違います。
その環境のなかで、自分を見つけ出すことが出来る人たちだけが、山で「独り生きる」ことが出来るのでしょう。
憧れることはありますが、自分には無理でしょう。
ただ、読んでいるだけでも、心が少し軽くなったように感じています。
今度は、「ぽつんと一軒家」を観るときの視点が変わりそうです(院長)。
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