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読書 421 みかんとひよどり 著者 近藤 史恵
2022年01月07日 8:02 AM
「雇われシェフの亮二は、行き詰っていた。腕には自信があったのに客がこず、このままでは料理への情熱も失いそうだ。そんなある日、猟に入った山で不愛想な猟師・大高に出会う。以前からジビエ料理を出したいと願っていた亮二は、人を避け自然の中に生きる大高のもとに通いはじめる。だが、なぜか大高の周りで不可解な事件が起きはじめ・・・。「ビストロ・パ・マル」シリーズの著者が贈る、美味しい料理満載の、大人の成長物語。」
以前、サクリファイスシリーズでプロの自転車ロードレースの世界を知り、入り込んだ時期がありました。
今回は、ジビエ料理に取り組むフランス料理のシェフを主人公にした物語。
相変わらず、ぐいぐい引っ張ってくれます。
おいしそうな料理が次々と登場し、久々にフランス料理を食べてみたいと思いました。
ジビエとは、「狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣を指すフランス語」だそうです。
生体数のバランスをとることを目的とした狩猟と、生き物の命に対する人間の向き合い方などについて、とても考えさせられるものがありました。
この二つの考えをすり合わせる接点を見つけることによって、共存への一つの方向が見えてくるような気がします。
いずれにしても、人間至上主義は捨てないと、この先、行き詰ってしまいそうな気がしています。
この物語の事件も、これらの事が関わって起きています。
命との関わり方を教えてくれる本でした(院長)。
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