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読書428 夜の木の下で 著者 湯本 香樹実
2022年02月16日 11:21 AM
「また会おうよ。実現しないとわかっていても、言わずにはいられなかった。病弱な双子の弟と分かち合った唯一の秘密。二人の少女が燃える炎を眺めながら話した将来の夢。いじめられっ子からのケットウジョウを受け取った柔道部員の決断。会ったこともない少女のなかに、子供の頃の自分が蘇る、奇跡のような読書体験。過ぎ去ってしまった時間をあざやかに端々しく描く、珠玉の作品集。」
とても透明感のある短編集。
言葉の美しさ、ストーリーの心地よい流れ、自然な時の循環。
作品の中にたゆたっている自分がいました。
以前、梨木果歩の「西の魔女が死んだ」を読んだ時と同じような感覚でいますが、似ているようで、まったくの別世界を構築しています。
著者の紹介に、東京音楽大学音楽科作曲専攻卒業とありました。
奏でるような文体の原点を垣間見たような気持でいます。
決して無理に引き込むこともなく、読者のペースに寄り添う文章。
忘れかけていた自分をあらためて見つめさせてくれます。
この本との出会いに感謝しています(院長)。
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