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読書 232 余命10年 著者 小坂 流加

2017年08月17日 11:43 AM

IMG02426「二十歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にたおれ、余命10年であることを知る。笑顔でいなければ、周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから、死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが・・・。衝撃のタイトル。衝撃の結末。涙よりせつないラブストーリー。」

自分の余命を知る。

それも、二十歳で。

誰にでも必ず訪れる「死」ではあるが、二十歳で余命10年という状況はどうなんだろう?

タイムリミットを知ったうえで生きる、という現実が突きつけられる。

1日は長いのに、1年は短いという感覚。

人を好きになることを諦める決意をしていたが、生きているとどうしても沸き上がってくる感情を抑えきれないジレンマ。

「死ぬって、もっとワガママできると思っていた。」

の一言は、とても重みがあります。

作者自身も、この本の編集が終わった直後、病状が悪化し刊行を待つことなく、2017年2月に亡くなっています。

想像の世界ではなく、実体験がベースになって書かれているようです。

現実を見せられました。

結末を読んで、胸が熱くなり妙にじっとしていられなくなっています。

(院長)

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読書 231 オサムシに伝えて 著者 手塚 るみ子

2017年08月15日 10:34 AM

IMG02425著者は、漫画家、手塚治虫の長女。

娘から見た、手塚家の日常が描かれています。

有名漫画家の家庭に生まれ我が儘に育ちながらも、社会に出てから父親の存在の大きさに気づき、現在は手塚プロダクションの取締役になり「手塚イズム」の伝道者となっています。

自分のやりたい事に猪突猛進している姿に頭を悩ましつつも、娘の将来を考える父親。

いつも矢面に立っている母親とは別の対応で、過密スケジュールの合間を縫って娘に接する姿に、父親の偉大さを感じました。

とても愛情の深い方だったんですね。

そんな中から生まれた「鉄腕アトム」は大好きなアニメでした。

平成元年に胃がんで亡くなられる頃は、それまでとは違った空気の中で家族が動いていきます。

病床でもペンを離さなかった父親、それを取り巻く人々との心の交流が見えてきます。

あらためて、手塚治虫という人物は、もうこの世には存在しないんだなという事を実感しました。

今更ながら、ちょっと淋しい...。

でも、作品は生き残っていますからね。

解説は、忌野清志郎です。

彼も、ジャンルは違えど、超多忙な中で自分を表現し続けた人でした。

最後の最後で、さらにしみじみとした読後感を得ています。

愛される人というには、いつまでも心の中で生き続けるものなのですね。(院長)

 

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読書 230 歯科女探偵(シカジョたんてい) 著者 七尾 与史

2017年08月10日 1:13 PM

IMG02421歯科医師を主人公にしたミステリーです。

江戸時代の歯科医師を主人公とした「口中医桂助事件帖」シリーズは、以前読んでいましたが、現代版は初めてです。

著者も現役の歯科医師。

「このミステリーがすごい」で受賞し作家デビューしています。

「スタッフ全員が女性の錦織デンタルオフィス。月城この葉はもの静かな美人歯科医。医師としての腕はもちろん、長い黒髪とFカップの胸が人気の理由だ。同時に彼女は人々の隠された真実をつかむ術に長けていて、歯科衛生士の高橋彩女とともに、周囲で起こる日常の謎や連続殺人事件に挑む。読めば歯医者に行きたくなる、歯科医療本格ミステリーの頂点。」

 

症例A,B,Cの三章に渡ってストーリーが展開されますが、謎解きが歯科の特性を生かしたものになっていて、「そうきたか。」と思わず唸りながら読みました。

歯科医師ならではの切り口で書かれていますが、誰が読んでも楽しめる本です。

歯科治療の解説付きで、ドラマにすると面白そう。

シリーズにならないかな~。(院長)

 

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オリジナル曲

2017年08月09日 6:30 PM

IMG02424

今まで何曲作ったのか数えてみたら、30曲を越えていました。

読んだ本の感動を表現したもの、吹奏楽のイメージで作ったもの、歯科に関するもの、イベントのテーマソングなど、節操のない作り方をしていますが、1曲1曲それぞれに思い入れがあります。

出来上がってから振り返ると、歌詞はそれなりに考えながら作っているのですが、メロディーに関してはどうやって生まれたのかが思い出せません。

不思議ですね。

以前はデジタルのマルチトラックレコーダーを使っていたのですが、ベース以外はあまり巧く弾けないので、現在は専らマックの音楽ソフト、ガレージバンドを使い、テンポを落としながらキーボードでリアルタイムで入力し、タイミングを修正してからテンポを上げて再生するという方法をとっています。

最近ハンディレコーダーも入手したため、ボーカルも入力出来るようになりました。

ハモって録音すると、なかなか楽しい。

肉声が入ると曲の味わいが変わりますね。

ソロベースの練習をしながら、ゆるゆると曲作りにも取り組んでいきます。(院長)

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夏季休暇のお知らせ

2017年08月05日 9:00 AM

平成29年8月13日(日)から8月17日(木)まで

夏季休診とさせていただきます。

ご不便、ご迷惑をお掛け致しますが何卒ご了承ください。

カテゴリー: お知らせ

多摩あんしん館

2017年08月04日 11:06 AM

IMG02420休診日に、デイサービス施設へボランティア演奏に行ってきました。

今回で3回目。

装備としては、ベースアンプ、マイク、マイクスタンド、譜面台、ベースと、今回はパソコンを持って向かいました。

選曲や曲のデータの入力から始まり、機材の搬入や本番でも一人でやるため、ちょっと大変な部分もありますが、自分の日程さえ合えばいつでも行ける身軽さがあり、この状況が結構気に入っています。

最初の時はちょっと緊張しましたが、少しずつ馴染んできました。

音源に合わせてベースを弾きながら利用者の皆さんと一緒に歌っています。

毎回新しい歌を追加して臨んでいるのですが、楽しそうに歌ってもらえるとこちらも嬉しくなってテンションが上がります。

前回の演奏の後、「あんしん館」のテーマソングを作りCDにして届けていたのですが、休憩時間になるといつもかけてもらい、とても感激しました。

 

昭和の名曲を中心に準備をしていますが、じっくり聴くと味わいのあるものが沢山あります。

最近のJ-POPで将来まで残るものはどれだけあるんだろうと、思わず考えてしまいます。

二ヶ月に一回のペースで、次は10月。

秋に似合う曲を探そう。

(院長)

 
 

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読書 229 残像に口紅を 著者 筒井 康隆

2017年07月31日 5:40 PM

IMG024181995年に文庫本で出た作品。

『「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。世界からひとつ、またひとつと、ことばが消えてゆく。愛するものを失うことはとても哀しい・・・。言語が消滅するなかで、執筆し、講演し、交情する小説を描き、その後の著者自身の断筆状況を予感させる、究極の実験的小説。』

 

言葉が消えてゆく状況というのは想像が出来ますか?

最初に「あ」から消えるのですが、それだけで「愛」、「あなた」、「明日」、「暑い」、「味わい」、「赤」・・・など、沢山の言葉が消えてしまいます。

「ぱ」、「せ」・・・と順になくなっていきますが、代わりの言葉で表現出来ているうちはいいのですが、それが出来なくなった時には存在が消滅してしまう。

「以前にはあったような・・・」という記憶の痕跡を辿っても、蘇らない。

言葉というコミュニケーションツールを失い、自分自身の思考回路も、ままならなくなってくる。

自分自身の存在自体も曖昧になってくる。

人間から言葉を奪うとこうなるんですね。

 

言葉が消滅しても、違和感無くストーリーが展開されて行きます。

最後まで小説としての形を保ち続けるところは流石です。

筒井康隆氏以外には無理でしょう。

発想自体が違います。

唯一無二の作品。

別世界を漂ったような読後感があります。(院長)

 

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Nothin but the Bass 櫻井 哲夫

2017年07月29日 7:35 AM

IMG02415先日の櫻井 哲夫ソロベースライブの時に買ってきた最新アルバムです。

スタンダードとなった曲を、ベーシストの亀田誠治プロデュースで録音されています。

全部で11曲。

毎日聴いています。

どの曲も、とても素敵にベースが歌っています。

IMG02416特に好きなのが、フェイク、タイム・アフター・タイム、イマジン。

スラップでもフレットレスベースでも、縦横無尽に奏でられる音の数々。

ジャケットには本人からサインをもらっています。

家宝もののCDとなりました。(院長)

 

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甲野 善紀 講習会

2017年07月28日 6:26 AM

IMG02414ずっと前から気になっていた講習会。

武術を中心に、介護や音楽の世界など様々な分野で活躍されています。

今まで本は何冊か読んでいましたが、文字では理解出来ない事が多く、実際に体感してみようと思い参加しました。

山のアップダウンを走っている時のからだの使い方が知りたかったんです。

テレビにも出ているので、ご存知の方もいるかと思います。

場所は、東京武道館。

挨拶の後で最初に行われたのは、高さのある段差を、いかに力を使わずに登るかの解説。

知りたかった、上る時のポイントが提示されました。

他にも、転倒した時の受け身、物を持ち上げる時の腕のポジション、走る時の手の形など、いろんな方面からのアプローチがあり、とても有意義な講習会でした。

理屈はわからないが、教わったやり方で行うとからだが素直に動く事が体感出来ます。

とにかく、一瞬の動きが凄く速い。

動き出す瞬間、方向が分からないから、よけいにスピードを感じます。

サッカーの選手が、ディフェンスのかわし方などについてもレクチャーを受けていました。

からだの構造に合った動きをいかにして引き出すか。

何かを付け加えるのではなく、今持っている能力を最大限に生かすだけで、かなりの力が発揮出来るようです。

眠っていたものを目覚めさせる。

これからのトレーニング法が変わるような気がします。(院長)

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読書 228 怪奇大作戦 著者 小林 弘利

2017年07月27日 8:44 AM

IMG02413「闇を引き裂く 怪しい悲鳴 誰だ 誰だ 誰だ」で始まるテーマソングが頭に蘇ってきます。

小学生の頃にテレビで見て、恐くて眠れない夜を何度も過ごしました。

特撮の種明かしなどもあり、忘れられない映像です。

この小説は、2013年にBSプレミアムで新シリーズが放映された後に出版されています。

「常識では考えられない怪奇な犯罪を専門に調査するSRI(特殊科学捜査研究所)の5人の面々が、科学力を駆使して不可解な事件の真相に迫る。人間の水分を吸い取る恐怖の玉(「血の玉」)、生物を瞬く間に白骨化する黒い影(「地を這う女王」)、ヒトを溶解する謎の少女(「闇に蠢く美少女」)、連続バラバラ殺人事件の真相を追う牧史郎が見た闇(「深淵を覗く者」)。犯人は、そしてそのトリックは!?新シリーズのノベライズ」

ということで、タイトルを見ただけでもぞ~~っとしてしまいます。

読んでいる時に背中を叩かれたら、びくっ!としてしまいそうです。

「あり得ない事が起きた」ということは、「あり得ることである」という視点で捜査に取り組むSRI。

事件は怪奇現象の様に見えるが、実は、人間が意図的に行っているもの。

怨念とでも言うのでしょうか。

誰を、何を守るのか。

そのためには、どうすればいいのか。

それぞれの想いが複雑に絡み合って行きます。

じっとしていても心拍数が上がるストーリー。

生きる事の意味も教えられます。(院長)

 

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