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ランニング

2020年10月06日 5:54 PM

シューズ コピーランニングを再開しました。

実に7カ月ぶり!

コロナの事もあり自粛しているうちに、いつの間にか部屋に籠る生活となっていました。

100キロ走っていたり、トレイルランで山を駆け回っていた自分が想像できません。

身体を慣らすために2~3キロ走る予定だったのですが、いざ動いてみると久々の汗がとても心地よく、取り敢えず7キロ走って家に戻りました。

ぼてぼての体がとても重く感じ足取りも重いランでしたが、自分を取り戻した爽快感が何とも言えず、心地よい時間を味わいました。

走れない時期は作曲に専念し、オリジナル曲も8曲出来上がり、それはそれで悪くない生活でしたが、やはり私にとってランは、自分を整えるためには不可欠なものであることを実感しています。

少しずつ体を戻し、またいつか大会が再開されたら、トレイルランにトライしたいと思います。

身体は、物事の基本ですね(院長)。

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読書 363 ヤクザときどきピアノ 著者 鈴木 智彦

2020年10月05日 5:08 PM

やくざ コピー「曲が進むと身体全体が鍵盤の右端、高音部分に寄っていき、まるでキリで突くように鋭く鍵盤を叩いた。強い連打に移行した刹那、衝撃波が俺の頭を横殴りにし、火薬がはじけ、突き飛ばされるような感覚があった。三十年前、ロサンゼルスで経験した光景がまざまざと蘇った。」

 

アバのダンシングクイーンが弾きたくて、譜面の読み方も知らない52歳がピアノ教室に!

「サカナとヤクザ」「ヤクザと原発」など、潜入ルポで知られるライターがピアノに挑戦します。

自分がボイストレーニングにトライした時のメンタリティーや状況が脳裏をよぎり、とても他人事とは思えませんでした。

とにかく、1曲が弾けるようになりたい。

52年という人生経験の中で培った情熱を思いっきりピアノにぶつける姿は、どこか、神々しさを感じさせます。

「練習をすれば上手くなる。練習をしなければ一切上達しない。やればできる。やらねばできない。そして、練習をしない言い訳にはなんの意味もない。」

響く言葉です。

気持ちがわかりすぎて、一緒にレッスンを受けているような気になってしまいました。

そのまんまなんです。

譜面が読めず、クラシック音楽なんて意識して聴いた事はほとんどなく、ただ、自分で作った歌を上手く歌いたい、それだけの思いでボイストレーニング教室に突入した自分と思いっきり重なります。

先生が藝大声楽科出身ということもあり、いつの間にかオペラのアリアをレッスンで歌っている自分。

あれよあれよという間に、教室の発表会のステージに立っていた自分。

クラシックの世界に浸り始めた自分。

そして、勘違いしてその気になっている自分。

あ~、なんでこんなに目出たいんでしょう。

自分を知らない強み、年を重ねた強み、人目が気にならない強みは最強です。

本の最後の部分では、ちょっとほろりとくる場面も。

しみじみと味わいました(院長)。

 

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読書 362 できそこないの男たち 著者 福岡 伸一

2020年09月10日 8:02 AM

できそこないの男たち「地球が誕生したのが46億年前。そこから最初の生命が発生するまでにおよそ10億年が経過した。そして生命が現れてからさらに10憶年、この間、生物の性は単一で、すべてがメスだった(本文より)。<生命の基本仕様>それは女である。本来、すべての生物はまずメスとして発生する。メスは太くて強い縦糸であり、オスは、そのメスの系譜を時々橋渡しし、細い横糸の役割を果たす“使い走り”に過ぎない。分子生物学が明らかにした、男を男たらしめる秘密の鍵。SRY遺伝子の発見をめぐる、研究者たちの白熱したレースと駆け引きの息吹を伝えながら<女と男>の<本当の関係>に迫る、あざやかな考察。」

 

先日の3歳児健診の時に、隣で健診を行っていた内科の先生の会話が聞こえてきたのですが、すごく面白くて思わず聴き入ってしまいました。

そのお話の中で紹介されていたのがこの本です。

調べてみると、なんと、私の敬愛する福岡ハカセの本でした。

なぜ、男はできそこないなのか。

小説を読んでいるかのようなストーリー展開で、どんどん引き込まれます。

生命体における男の立ち位置、役割が、遺伝子レベルで赤裸々に解明される。

Y染色体、そしてSRY遺伝子とは?。

男に生まれた自分の原点を見せつけられ、返す言葉がありません。

元々はメスとして発生したものが、必然性を持ってカスタマイズされてオスとなる。

帯タイトルの“イブがアダムをつくった”の一言に全てが語られています。

男は使い走りだったのね。

今まで疑問に思っていた自分の人生の一部が解明されたような気分です。

こんなに複雑な内容を、なぜ、これだけ分かりやすく伝える事が出来るのでしょう。

さすが福岡ハカセです。

昆虫を追い求めていた少年が生き物の成り立ちを紐解く。

一つの事を追い求め続けた人にしか出来ないでしょう。

これからは、できそこないなりに自分を見つめ、それでも出来る事を追及していこうと心に誓ったのでした(院長)。

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誕生日

2020年08月20日 7:36 AM

7月に誕生日を迎えました。

還暦です。

60年という歳月を経てここまで来ました。

思えば遠くへ来たもんだ。

子どもの頃には、60歳は遥か彼方の想像もつかない世界でした。

ある時点を過ぎてからは、誕生日の訪れが早くなっているような気がしています。

何故だろう?

一つの節目を迎えて、今まで積み重ねていたものが何かあるのかどうか考えています。

目標に向かって邁進していた時期もありましたが、振り返ってみると、漫然と過ごしていた時間の方が長かったような気がしています。

これからも、相変わらずのペースで年齢相応の日々を過ごして行くのでしょう。

“今”を大事に過ごしていければ幸せですね。

 

ワイン1コピー今年も、スタッフから誕生日のプレゼントを頂きました。

全員のコメントが入ったメッセージカードと私が生まれた日の新聞、そして、生まれた年のお酒です!

心遣いに感謝、感謝です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワイン2コピーラッピングを開け、ラベルに“1960”の数字が目に飛び込んできたときには、深い感動を覚えました。

コルクを抜いて飲んでみると、甘みを含んだ、非常に濃厚なブランデーのような味わいのお酒でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワイン グラスケーキとのマッチングが素晴らしく、ふくよかな時間を堪能しました。

同じ年月を経て熟成したお酒を体に沁み込ませ、時の流れを感じながら一体感を味わったのでした。

自分が歯科医師の資格をとった年に父親が還暦を迎えていた事に今、気付き、とても感慨深いものを感じています。

節目で一度立ち止まる意味が、何となく分かってきたような気がしています(院長)。

 

 

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読書 361 富豪刑事 著者 筒井康隆

2020年08月19日 7:11 AM

富豪刑事 コピー「キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくゆらせた“富豪刑事”こと神戸大助が、迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密室殺人事件を、誘拐事件を・・・・次々と解決してゆく。金を湯水のように使って。靴底をすり減らして聞き込みに歩く“刑事もの”の常識を逆転し、この世で万能の金の魔力を巧みに使ったさまざまざトリックを構成。SFの鬼才がまったく新しいミステリーに挑戦した傑作。」

 

気にはなっていたのですが、何故か読まずに来てしまった本。

著者の本は、大学1年の夏休みに買い込み、読みふけったことがありました。

この本も、やはり期待通りの内容でした。

現実的にはあり得ないような事でも、著者にかかると、自然にストーリーが流れていきます。

富豪の刑事。

本当にこんな刑事がいたらと想像するとワクワクしてしまいます。

父親と、そこに仕える美人秘書のキャラクターも見逃せません。

実験的な部分もあり、非常に楽しめるミステリーです。

時間を忘れさせてくれる本でした(院長)。

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読書 360 ほんとうのリーダーのみつけかた 著者 梨木 香歩

2020年08月18日 7:59 AM

梨木香歩 コピー「非常時というかけ声のもと、みんなと同じでなくてはいけないという圧力が強くなっています。息苦しさが増すなかで、強そうな人の意見に流されてしまうことって、ありませんか?でも、あなたがいちばん耳を傾けるべき存在は、じつは、もっと身近なところにいるのです。あなたの最強のチームをつくるために、そのひとを探しに出かけよう。」

 

ファンタジーの世界を紡ぎだす著者のエッセイです。

帯タイトルには「あなたの、いちばん頼りになるリーダーはだれ?困難な時代を生き延びるために、今どうしても考えたいこと。」と書いてあります。

群れの中で生きていくためには、孤立することは避けなければなりません。

でも、あまりにも情報が氾濫しすぎて、今、何を信じて進んで行ったらよいのか、とても難しい時代にあります。

ともすれば、メディアから発信されたものは全て正しいと思い込んでしまうような、とても危うい環境にあります。

物事をありのままに受け止め、自分の頭の中で咀嚼、吟味して判断していく。

とても難しい事ではありますが、自分を見失わないようにするためにはとても大切な事です。

いちばん頼りになるリーダー。

答えは“自分”でした。

そのための心構えが、やさしく伝えられています。

それを教わっただけで、この本を読んだ価値がありました。

ベストセラーになった「君たちはどう生きるか」についても言及されています。

コロナにより露呈された現実への対処法。

自分を見つめてみます(院長)。

 

 

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読書 359 ダ・ヴィンチ、501年目の旅 著者 布施 英利

2020年08月17日 7:27 AM

ダヴィンチコピー

「レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519年)が死去して501年。21世紀の今、万能の天才はどういうイメージで受け止められているのだろう?その姿を求めて著者は旅に出た。パリ、ロンドン、ミラノ、フィレンツェ・・・・、節目の年に開催される展覧会やゆかりの地を巡る。美術だけにとどまらず解剖学や工学などの視点からもダ・ヴィンチを見ることで、浮かび上がってきた新しい姿とは?」

 

東京藝大出身で、美術評論家、解剖学者である著者が、世界のダ・ヴィンチ作品を巡る旅に向かった。

レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画というと、「モナリザ」や「最後の晩餐」は頭に浮かびますが、それ以外はあまり知りませんでした。

それよりも、解剖図や、科学的な図案などの幅広い分野での活動に以前からとても興味がありました。

67年という人生の中で一人で達成できる範疇は遥かに越えており、全てはダ・ヴィンチというの名の組織による偉業ではないのかと考えた時期もありました。

でも、この本を読むことにより、やはりレオナルド・ダ・ヴィンチという人物が成し遂げたものであることがわかりました。

絵画による1:1,618という黄金比、遠近法、シチュエーションまで考慮したバランスなど、まさに天才という言葉が相応しい業績の数々。

絵の見かた、人体の捉え方など、留まるところを知らない探求心。

芸術と科学の融合が表現されています。

あるいは、原点があり、そこから、科学と芸術が分岐したと言った方が良いかも知れません。

様々な思いが頭の中を巡ります。

さて、これらを音楽と結びつけることが出来るか?

私の旅も始まりました(院長)。

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読書 358 見えないものとの対話 著者 平川 克美

2020年08月05日 8:07 AM

DSC_1366 copy「平川君はここでも僕が前に聴いたのと同じ話をいくつも繰り返している。でも、僕はつい聴き入ってしまう。語るたびに彼の物語は渋味を増し、未聞の深みに達するからである。」

帯タイトルの言葉です。

サブタイトルは「喪われた時間を呼び戻すための18章」。

詩、短歌、小説の言葉に触発されて綴られた文章の数々。

最初の章は、東京オリンピックのマラソンで銅メダルを獲得し、後に自殺した円谷選手の遺書について語られています。

川端康成は「千万言も尽くせぬ哀切」と表現し、三島由紀夫は「傷つきやすい、雄々しい、美しい自尊心による自殺」と言った文書。

円谷選手の本を以前、読んだ事があります。

東京オリンピックという舞台でメダルをとったにも関わらず、次に求められていることへの重圧を背負って過ごした日々。

気持ちが純粋であったがために、周りに翻弄されつつも、ひたむきに突き進んだ選手人生。

第1章で取り上げられていることにより、最初から引き込まれてしまいました。

読み進めると、徐々に、気持ちの透明度が上がっていくような感じがありました。

人間の原点が静かに表現されているような文章です。

見えているものには実態があるのか。

物事は目ではなく、脳で見ているという言葉が妙に抵抗なく入ってきます。

偶然と思われていることが、実は必然なのではないかという視点には共感を覚えます。

時の流れを変えてくれる本でした(院長)。

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読書 357 虫とゴリラ 著者 養老孟子 山極寿一

2020年08月04日 8:26 AM

虫とゴリラ コピー解剖学者で昆虫博士の養老孟子氏と霊長類学者の山極寿一氏の対談。

昆虫とサルが好きな私にとっては、願ってもないコラボレーションです。

私たちが失ったもの、コミュニケーション、情報化の起源、森の教室、生き物の形、日本人の情緒、微小な世界、価値観を考えるの8章に渡って、地球上で生きていくという事がつぶさに語られています。

この本を読むと、地球上における人間の絶対数はほんの一部であり、他の生き物がほとんどを占めていることが分かります。

「地球に優しい」という言葉がありますが、厳密に言うと「人間が生活するための地球に優しい」という事のような気がしています。

共存することは大切です。

これから、如何にして生きていくか。

現実の中で今、問われているような・・・。

人間の過去を類推し、今をどのように生きていくかを見つめていくのが霊長類学であると解釈しています。

虫とゴリラ。

教わることが盛りだくさんの世界。

生き物としての原点に帰りました(院長)。

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読書 356 ポールマッカートニー作曲術 著者 野口 義修

2020年08月03日 12:54 PM

ポールマッカートニー コピー 「田舎(リバプール)の少年が伝説になった理由。ジョンレノンには彼が必要だった。天災のひらめきと計算を大公開!」と帯タイトルにあります。

イエスタデイの美学、ミニヒストリー、メロディーの秘密、コード進行テクニック、作曲術、メロディーを生かすベース術、言葉と作詞術、声とボーカルテクニック、名曲から学ぼう、双子の名曲という、9章に渡ってポールの曲の分析、解説がなされています。

ビートルズ、その中でも特にポールマッカートニーの大ファンとしては、バイブルのような本でした。

美しいメロディー、それを支える音の重ね方、コード進行、歌詞と韻のふみ方、曲の構成など、今までずっと耳にしていた曲の背景が分かり、とても感動しています。

ビートルズがやりたくて、大学時代に軽音楽部に入ってベースを弾いていたこともあり(結局ビートルズはほとんど出来ませんでしたが・・・)、ポールのベースラインの美しさ、凄さは分かっていたつもりでしたが、あらためてこうしてトータルで確認していくと、その奥の深さが益々心に響いてきます。

日本ツアーにも3回行きましたが、実際のステージで彼のパフォーマンスを見た時には、感動で涙が止まりませんでした。

高校生の時に同級生から勧められてビートルズを意識してから45年。

未だにアクティブに活動しているポール。

どの曲を取り上げればいいか分からなくなってしまう位、魅力に溢れた名曲の数々。

この本を読んでいる間、とても幸せな気持ちに浸っていました。

著者に感謝します。

これから繰り返し読んで、ポールにどこまで近づけるかトライしてみます。

作曲が、益々楽しみになってきました(院長)。

 

 

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