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読書 355 横道世之介 著者 吉田 修一
2020年07月30日 7:13 AM
「大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い・・・。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。」
本の紹介を読み購入しました。
最近、眉間に皺を寄せながら頭を使って読むものばかり選んでいたので、気持ちを入れ替えを狙いました。
思った通り、というか、思った以上に安らぎました。
田舎から大学進学のために仙台へ移り住んだ過去の自分と重なることも多々あり、登場人物の一人になったような錯覚を覚えながら読み進めました。
携帯が無かった時代。
今考えると、イベントなどでは、よく、みんな待ち合わせ場所に予定通りに集まることが出来ていたなと思います。
事前に綿密に打ち合わせていたのでしょうか?
思い出せません。
今よりはちょっと不自由なこともありましたが、それが当たり前として、特に不満もなく生きていた時代。
時間の流れは、今よりもずっと、ゆっくりだったような気がします。
懐かしくも切ない、でも、素敵な学生時代を過ごしていたんだなと、あらためて認識しました。
あまり振り返ると前に進めなくなりそうです。
横道世之介は、自分の身の回りで言ったら誰だったんだろ?
もしかして自分?
とってもいいお話です(院長)。
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読書 354 ペスト 著者 カミュ
2020年07月21日 10:08 AM
「アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。」
コロナ関連本として購入し読みました。
文体の関係で、読み終えるまで時間がかかりましたが、読み終えてみると、非常に含蓄に富んだ内容でした。
第二次世界大戦後に発表されています。
感染症に対して過去にはどのように対応してきたのかを知りたいと思って選んだ本でしたが、神、善と悪、人間とは・・・などもっともっと奥深い世界が描かれています。
このご時世もあって、注文しても入手まで時間がかかりました。
コロナウイルスによる感染症によって、人はどのように立ち振る舞うのだろう。
コロナ後はどのようになっていくのだろう。
過去に何度も繰り返されている事ですが、人間の移動範囲が時代と共に拡大し、所要時間も短縮されている現代においては、以前にも増して影響力は増大しているでしょう。
現実を見つめ、身の丈を知る事が必要かも知れませんね(院長)。
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学校歯科健診
2020年07月02日 11:23 AM
7月1日は日野第一小学校の歯科健診に行ってきました。
全校児童を午前と午後に分けて診ました。
平成30年のデータで日野市の12歳児DMFT(1人当たりのむし歯経験の歯の数)は東京都内で一番少ないという結果が出ています。
健診でも、ほとんどの児童はむし歯ゼロです。
データ通りでした。
“密”にならないように間隔をあけて待機し、健診を行う側はフェイスシールドの着用、換気など、感染に対する配慮がなされていました。
お昼の休憩時間は、ご厚意により学校給食を頂きました。
45年ぶりの給食!
私たちの時よりも、格段に美味しくなっています。
牛乳瓶で牛乳を飲むというとても素敵な体験をしました。
一小の給食は、美味しいと評判になっているそうです。
給食を食べながら、健診の補助に来ている方とお話をしたのですが、住まいの話になり、「なんか、今自分が住んでいる所と随分近そうだな・・・。」と思っていたのですが、なんと、同じ建物に住んでいることが判明!
こんな事ってあるんですね!
今までどこかで会っていたのかもという会話をしながら、この偶然を噛みしめました。
会うべくして会ったのかも知れません。
まいった、まいった。
このときめきを大切にしていきます(院長)。
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読書 353 人類対新型ウイルス 著者 トム・クイン
2020年06月30日 10:48 AM
「新型コロナウイルのワクチン、特効薬の研究開発はどこまで進んだか。ウイルスとの壮絶な闘争史から学べることは。1世紀前のスペイン風邪は、死者5,000万人以上とも。英国人ジャーナリストが人類と感染症の歴史を掘り下げ、いますべき対処法を提示。また、新型コロナのパンデミックは今後どのような展開をみせるか、専門家の最新知見も豊富に収録。」
豚インフルエンザがパンデミック化し若者を中心に犠牲者を出した直後の2010年に書かれています。
古代~17世紀のインフルエンザ、18世紀のパンデミック、19世紀のパンデミック、そして1918年のスペイン風邪。
スペイン風邪では、当時の世界の人口10億人において5,000万人の死者ですから、相当な割合で亡くなっています。
第一次世界大戦による死者をはるかに上まっています。
1957年のアジア風邪、1968年の香港風邪と、人類はウイルスとのせめぎ合いを続けています。
電子顕微鏡により実態が捉えられたのはつい最近のことで、さらに、ゲノム解析などによって、より詳細な実態がつかめられるようになっています。
しかし、刻々と変異するという特徴によって、ワクチン、治療薬の開発が追い付かないのが現状です。
開発による秘境への進出によって生じた今までに接したことのない生き物との接触、世界的な人間の移動による感染拡大のスピードアップ、人口密度の増加、定住など、ウイルスにとっては好条件が揃っている現代社会。
撲滅は不可能な中、どのように付き合っていくか。
本書では、補章として「新型コロナウイルスに立ち向かう」が加えられています。
「迅速診断法の実用化、効果的な治療法の確保、抗体保有状況の適時的な調査など、なりふり構わず行って行くことが求められている」と語られ、また、「科学の成果に期待しつつ、公衆衛生の原点に立ち返らなくてはならない」とも言われています。
「一人ひとりが社会全体としての健康を維持するように努める。それこそは、誰もが今すぐできることだ。」という言葉が心に残りました(院長)。
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ダンゴムシ
2020年06月29日 7:55 AM
先日、園医を担当している「よつぎ保育園」に健診に行ってきました。
0歳児から始まり、全員のお口の中をチェック。
みんな綺麗に磨けています。
健診後は講話の時間。
去年は紙芝居でしたが、今年は、新しく作った曲「ドレミ歯みがき」と「ドレミ手洗い」の2曲を歌いながら、歯みがき、手洗いの大切さを伝えました。
早速、曲を覚え、歌っている子もいました。
最後にアンコールとしてみつばちの生態を曲にした「みつ研マーチ」を披露。
振り付けを真似しながら踊っている子もちらほら。
楽しそうで、ほっとしました。
終ってから、「次はダンゴムシのうた~!」と声がかかりましたので、作曲にトライしています。
出来上がったら、保育園に持っていきます。
さて、反応はどうなるかな?(院長)。
* 写真は、BANDAIの商品、ダンゴムシです。他にもマルコガネムシなどもあり、結構リアルですよ。
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プリマミュージックラボ
2020年06月26日 4:26 PM
私のボイストレーニングの先生、プリマ音楽教室の唐沢先生がYou Tubeで曲をアップしています。
「美女と野獣」の全パートを様々な声で一人で歌っていたり、愛犬とのデュエットがあったり、アカペラで美しいハーモニーを披露したりと、耳が離せません。
「プリマミュージックラボ」検索で聴くことが出来ます。
ぜひ皆様も、素敵な声楽の世界を堪能してください(院長)。
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結婚記念日
2020年06月22日 11:52 AM
6月20日に、以前、当院に勤務していたスタッフからメールが届いていました。
開いてみると「結婚記日おめでとうございます。」のメッセージ。
「ん?・・・え!・・・あっ、そうだった!・・・」
一瞬にして頭の中が真っ白に。
そこから、どうやって言い訳しよう、今から何が出来るだろうと頭を巡らせましたが、いい案が思いつかず、観念して「結婚記念日を忘れていました・・・。」と宣言。
返事は「だろうと思っていた。私はカレンダーに♡マークをつけていたけど。」という強烈な返答。
仕事が終わってから、泣きそうになりながら今から出来る事を考え動きました。
家に戻り買ってきたものを渡すと「時間がかかっていたから、ホールのケーキでも買ってくるのかと思っていた。あまり期待していなかったけど。」とさらなるパンチが心臓を直撃。
「そこだったか~。」
リアクションが出来ませんでした。
買ってきたスパークリングワインで乾杯しながら、妻の作った手料理で27周年を祝ったのでした。
とほほ・・・。
翌日は日曜日。
書類整理を終わらせてから頼まれていた買い物をし、出直してホールケーキを購入。
「何かプレートを付けますか?」と聞かれ、“1日遅れの結婚記念日”というフレーズが浮かんだのですが、傷口を広げそうでやめました。
イベントを忘れると倍以上の動きをしないといけないという事を学習し、予定表に、来年の結婚記念日を早速書き込んだのでした。
皆さんも注意しましょう(院長)。
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読書 352 人類史のなかの定住革命 著者 西田 正規
2020年06月15日 7:00 AM
「霊長類が長い進化史を通じて採用してきた遊動生活。不快なものには近寄らない、危険であれば逃げてゆくという基本戦略を、人類は約一万年前に放棄する。ヨーロッパ・西アジアや日本列島で、定住化・社会化はなぜ起きたのか。栽培の結果として定住生活を捉える通説はむしろ逆ではないのか。生態人類学の立場から人類史の「革命」の動機とプロセスを綿密に分析する。」
定住については、縄文時代に、狩猟採取から農耕牧畜へと生活様式が変化したことにより自然発生的におきたことのように認識していました。
でも、この本を読むと、定説となっていたものに疑問を感じるようになってきました。
基本的に考古学は、出土した骨や、生活の痕跡などをもとに類推し、現在の私たちの起源を追及していくもので、確定的な答えというものはありません。
何処に重点を置いて見ていくかによって、また、観る角度によって結果は大きく違ってくると思います。
ロマンを求めて追及している研究者が見出した結果をもとに私たちは今の自分を振り返ったり夢を見たりしているわけです。
時には勇気づけられたり、時には言い訳に使ったり、捉え方は様々ですね。
この本では、環境要因、食料、生きていくための距離感、エネルギーに関する事などをもとに、二足歩行になった我々の祖先の起源について語られています。
植物の分布の変化や、手、足、口などの生き物による役割の違いなど、幅ひろい目線で定住について見つめる。
手が自由になったことによっておこった人類の進化。
この、「進化」という言葉すら、前向きな言葉として単純に捉える事が出来ないような気がしています。
「変化」と言った方が分かりやすいかも知れません。
物事を人間を中心にして考えるのではなく、人類は地球全体のごく一部の存在であるということを忘れてしまうことによって多くの問題が生まれているようですね。
感染症もその一つでしょう。
二足歩行の捉え方についても、今までとはまた違った別の概念が生まれました。
頭を柔軟にして見ていくことは大切ですね。
最後の章では、“人はなぜ戦うのか”ということで締めくくられています。
とても奥の深いお話でした(院長)。
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読書 351 天災と国防 著者 寺田 寅彦
2020年05月30日 1:02 PM
『表題作「天災と国防」ほか、自らの関東大震災経験を綴った「震災日記より」、デマに「対する考察「流言蜚語」など、地震・津波・火災・噴火などについての論考やエッセイ全十二編を収録。平時における備えと災害教育の必要性など、物理学者にして名随筆家ならではの議論はいまだに有効である。天災について再考するための必読者。(解説・畑村洋太郎)」
新聞で紹介されていたものです。
災害に対する考え方、心構えについて12のエッセイが掲載されています。
東日本大震災はもちろん、今回の新型コロナウイルスに対してどのように対応していけばいいのか、頭の中が、ずいぶん整理されてきました。
筆者は1878年生まれで、関東大震災を経験しています。
東京帝国大理科大学実験物理学科卒業の科学者ですが、経験に基づく災害対応法が適切な内容で書かれています。
科学的なこと、人間の心理を踏まえた取り組みなど、非常に現実的なことが語られています。
解説も非常に興味深く、解説の域を超えた素晴らしいものでした。
解説は2011年5月に書かれています。
当然、福島第一原発事故についても触れられています。
これからは、子どもたちに「安全教育」ではなく「危険教育」という提言が心に焼き付きました。
結局災害に対しては、マニュアルではなく、危険性を判断し、個別に対応できる能力が必要なんですね(院長)。
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読書 350 猫を棄てる 父親について語るとき 著者 村上 春樹
2020年05月21日 9:23 AM
「ある夏の日、僕は父親と一緒に猫を海岸に棄てに行った。歴史は過去のものではない。このことはいつか書かなくてはと、長い間思っていた。」
~時が忘れさせるものがあり、そして時が呼び起こすものがある~
村上春樹氏の家族を題材にしたエッセイです。
以前「ねじまき鳥クロニクル」を読んだ時に、父親の戦争体験の影響が文章に現われている事を感じていましたが、それを裏付けるものが表現されています。
多くを語らなかった父の体験について、心の中で納めておくことが出来なくなってきたのでしょう。
自分自身の存在について考え、世の中の流れの偶然、あるいは必然性について考える。
父親が戦場で命を落としていたら・・・母と出会わなかったら・・・。
現に、今、自分はここにいる。
理由などはない。
世の中に生を受ける原点を考えさせられました。
100ページの、美しいイラストが添えられた本でしたが、心の中に沁み込んでくるものがありました。
彼の作品は、様々な歴史を背景にして生まれていたんですね(院長)。
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