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読書 335 教場 著者 長岡 弘
2020年01月23日 8:50 AM
「希望に燃え、警察学校初任科第九十八期過程に入校した生徒たち。彼らを待ち受けていたのは、冷厳な白髪教官・風間公親だった。半年にわたり続く過酷な訓練と授業、厳格な規律、外出不可という環境のなかで、わずかなミスもすべて見抜いてしまう風間に睨まれれば最後、即日退校という結果が待っている。必要な人材を育てる前に、不必要な人材をはじきだすための篩。それが警察学校だ。」
お正月休みに、ドラマで最初の部分だけ見たのですが、最後まで見れなかったので、本で読んでみました。
事件を扱うドラマは沢山ありますが、警察学校を扱ったものは接したことがありませんでした。
もし、この本の内容が事実なのであれば、今まで描いていた警察官へのイメージは変わってきます。
とても厳しくストイックなプロセスを経て、現場に出ているんですね。
状況を瞬時に把握し、対応策を導き出す。
規則で決められた範囲で行動する。
これが出来なければ、自分自身の命も危なくなる。
警察官を目指している人達を守るための厳しさであることがわかりました。
大なり小なり、どの職業でも当てはまることだとは思いますが、ちょっとレベルが違います。
人、社会を守るというのは簡単な事ではありませんね。
それにしても、最近の木村拓哉は以前にもまして輝いています。
風格が出て、ますます魅力アップ。
これからの活動が楽しみです(院長)。
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ボイストレーニング 21
2020年01月18日 7:35 AM
年が明けて最初のレッスンを受けてきました。
昨年の発表会で練習曲も一段落し、新たな曲に取り組むことになりました。
もう一度基礎的な歌を希望したところ勧められたのが「イタリア歌曲集1 中声用」。
19世紀から20世紀にかけて、殊にイタリア・バロック音楽の研究家として活躍したA.パリゾッティが編曲したものを中心にして編集されています。
なんか、深みが出てきましたね。
ふ・ふ・ふ。
その中の「Caro laccio」(いとしい絆よ)という曲を来月から始めます。
レッスンと並行して受講している座学の内容も念頭に入れながら、今年も1年頑張ります。
さて、私は何を目指しているのでしょう・・・(院長)。
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読書 334 愛のひだりがわ 著者 筒井 康隆
2020年01月17日 8:19 AM
「幼い時に犬にかまれ、左腕が不自由になってしまった十二歳の少女・月岡愛。母を亡くして居場所を失った彼女は、仲良しの大型犬デンを連れて行方不明の父を探す旅に出た。暴力が支配する世界で次々と事件に巻き込まれながら、不思議なご隠居さんや出会った仲間に助けられて危機を乗り越えていく愛。近未来の日本を舞台に、勇気と希望を失わずに生きる少女の成長を描く傑作ジュビナイル。」
児童文学という枠組みを使った作品。
ただし、そこには留まらず、発展した世界観が見受けられます。
小学生の主人公が、置かれた環境の中で降りかかってくる荒波の中で、状況を冷静に見据え行動していく。
ブレない気持ちが仲間を呼び、失ったものを少しづつ取り戻していきながら父との再会を目指す。
人を集めるのではなく、人が集まってくる姿には感動を覚えます。
冒険と言ってもおかしくないような旅。
小説の世界ではありますが、実際に起きてもおかしくはないと思わせるようなお話でした。
生きる力を教わりました(院長)。
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読書 333 十二国記 魔性の子 著者 小野 不由美
2020年01月08日 7:54 AM
「どこにも、僕のいる場所はない・・・。教育実習のために母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気に掛かる。周囲に馴染まぬ姿が過ぎし日の自分に重なった。彼を虐めた者が不慮の事故に遭うため、「高里は祟る」と恐れられていたが、彼を取り巻く謎は、“神隠し”を体験したことに関わっているのか。広瀬が庇おうとするなか、更なる悲劇が・・・。心に潜む暗部が繙かれる、「十二国記」戦慄の序章。」
この本は、随分前から存在を知っていたのですが、シリーズが続くため、読み始めると大変だなと思い敢えて手を出さずにいました。
年末年始の休みに入るタイミングで、時間にある程度自由が効く事を前提に読むことにしました。
結果としては、今まで接したことのない、訳の分からない分からない暗闇を覗いたような、とても言葉では表現しがたい空気に囚われています。
「これでシリーズの序章か・・・。」というのが、正直な感想です。
これから何が起きるのだろう。
気力がついて行けるのだろうか。
何とも言えない感じです。
ふ~(院長)。
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読書 332 調律師 著者 熊谷 達也
2020年01月07日 7:21 AM
「交通事故で妻を亡くし、自身も大けがを負った結果、音を聴くと香りを感じるという共感覚「嗅聴」を得た鳴瀬玲司は、ピアノの調律師を生業としている。さまざまな問題を抱えたピアノ、あるいはその持ち主と日々接しつつ、いまだに妻を忘れられずにいた鳴瀬だったが、ある日、仕事で仙台に向かうことに・・・。」
この著者が好きで読んでいた時期がありました。
マタギを描いたもの、東北地方の先住民、蝦夷(えみし)のアテルイを主人公に書かれたものなど、感動的な作品が多く、好きな作家の一人です。
その彼が、ピアノの調律師について書いた作品があったことは知りませんでした。
2010年から2012年までに雑誌に掲載されていたものが2013年に単行本として出版されています。
この間に、作者にとっても、日本人全てにとっても大きな出来事がありました。。
2011年の東日本大震災です。
著者も宮城県在住なので、リアルに震災を体験していると思います。
最初は共感覚をもつ調律師というテーマで書かれたものが、震災を境に別の作品へと変化したようです。
確かに、言われてみれば、文章の重さが途中から変わったようにも思われます。
実体験した人にしか表現できない空気が漂っています。
最初に描いていたストーリーとは別の作品になったと思いますが、震災文学として一つの位置づけを持ったものになっています(院長)。
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年末ラン
2020年01月06日 2:09 PM
昨年の12月29日は、恒例の年末ランを行いました。
以前、ウルトラマラソンに備えて大月までの57キロを走ったことがあったので、今回は大月~富士山駅をコースとしてトライしました。
富士山へ向かって走っていくため、当然の如く、延々と上りが続きます。
大月駅をスタートして程なく橋の看板が・・・。
見た瞬間に、お酒、ビールが頭をよぎり、モチベーションを失いかけましたが、気を取り直して前進。
富士山の雄姿を見ながら向かいます。
途中、リニアモーターカーの路線をくぐります。
さらに進むと、何やら怪しい看板が目の前に現われました。
ジョージワシントンというケーキ屋さんです。
地元では有名なのでしょうが、初めてなので、どうも戸惑ってしまいました。
残雪もあり気温も下がり、あとどれくらいなのだろうと思っていたところ、漸く富士吉田市へ突入。
残り僅かある事をマップで確認しラストスパート。
目的地の富士山駅に到着。
距離は24キロでした。
トイレで着替えてから、吉田うどんで体を暖めます。
平べったいかき揚げが富士山の形をしている富士山うどんを注文。
お腹を満たしてから富士急行に乗り帰宅。
小刻みにルートを繋ぎ、最終的には、妻の実家の三島を目指す予定です。
その場合、次は富士山駅から少なくとも御殿場まで走らないといけないことになり、かなりハードルの高いランになりそうです。
以前、三島~修善寺は走ったことがあるので、日野から修善寺までを結ぶ事を目標に、これからも積み重ねていきます(院長)。
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読書 331 砂漠 伊坂 幸太郎
2019年12月29日 8:59 AM
「仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬んで過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡でできていた。明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。」
学部と時代が違いますが、著者と出身大学が一緒なので、ストーリーの背景がわかりやすく、自分の過去を振り返りながら読みました。
伊坂幸太郎作品は何冊か読んでいますが、今回が一番心に溶け込んできたような気がします。
私たちが学生の頃、特に教養部の頃は、同級生を見つけては街へ繰り出していました。
時間は永遠にあるかのごとく過ごす日々。
たわいもないことにエネルギーを投入する毎日。
良いことも悪いことも全部含めて、とても充実した日々でした。
振り返ると、社会に出てからでは出来ない事を、存分にやらせてもらったような気がします。
仙台は、学生に優しく、都市のサイズも程よく、とても住みやすい所だったと思います。
そんな事を、4人の登場人物が思い出させてくれました。
輝いていたあの時代。
あの時があったからこそ、今が踏ん張れるんですね。
新たな年を迎える前に、とても素敵な作品と出会えました(院長)。
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プリマ音楽教室発表会
2019年12月28日 10:08 AM
今年のボイストレーニングの締めくくりとして、プリマ音楽教室発表会に参加してきました。
場所は、ひの煉瓦ホール小ホール。
午前中にリハーサル。
それぞれがを歌う曲を、伊藤先生のピアノにのせて発声します。
参加者のほとんどの方々が経験者で、かつ、グループレッスンのお知り合いということで、みんな和気あいあいと準備しています。
私と言えば、全くの初心者で知り合いもいない中、近年まれにみる緊張感を覚え、教わった事が頭から吹っ飛んでしまい、何をやっているのか全く分からない状態でリハーサルを終えました。
「なんで、こんな事をやっているんだろう・・・。」と、自分を見失い、取り敢えず本番に向けて、お腹を満たそうと、ビュッフェに行ったところ、同じ参加者の方に声を掛けて頂き、一緒に昼食をとりました。
お話をしているうちに、少し緊張感が和らぎ、「どれ、取り敢えずやってみるか。」というところまでモチベーションを持ち上げ、いざ、本番。
舞台の袖で控えていると、緊張していることが周囲に伝わったようで、みんなから、「大丈夫、大丈夫。」と声をかけられたり、挙句の果てには、年上の方に肩を揉んでもらったりと、周囲の方々にはお気遣いいただきました。
そしていよいよ本番。
名前を呼ばれてステージの中央に行き挨拶後、ピアノの伴奏がスタート。
最初の音を出してからは、夢中で歌いました。
反省点は色々とありますが、途中止まる事もなく、やれるところまでは出来ました。
これが、今の自分の実力です。
打って変わって、打ち上げでは大騒ぎ。
根っからのお調子者です。
60歳を目の前にして、またあらたなスタートラインに立ちました。
歌の面白さの扉が見えてきたような気がします。
素敵な先生、仲間に囲まれ、とても幸せな時間を体験させていただいています。
唐沢先生、今年は大変お世話になりました。
来年も気持ちよく声を出していきます(院長)。
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読書 330 わらしべ悪党 著者 和田 はつ子
2019年12月25日 7:59 AM
「急成長した健康食品会社の社長が事故死した。遺言状が無いため、自由奔放な妻・武光まり子は10億の遺産を独り占めするはずだった。しかし、財産を食い潰す息子、会社の乗っ取りを狙う医師の義弟、そして突然現れた非嫡子らの企てに嵌められていく。無欲を装い、ひとり勝ちする悪党は誰か?昭和を舞台に黒い欲望と打算を描く相続ミステリー。」
口中医桂助シリーズなど、時代小説で有名な著者の作品。
財産の取り合いと会社経営など、思惑が絡み合い、様々な駆け引きが展開されます。
絵画や、著者の得意とするハーブの世界が描かれる中で、結末を迎える。
意欲と欲望のはざまで揺れ動く心理が面白く描かれています。
殺人などもなく、とてもアットホームなミステリーで安心して一気に読みました。
和田はつ子さんの文体は、私の体に染みついているようです(院長)。
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読書 329 運がいいと言われる人の脳科学 著者 黒川 伊保子
2019年12月24日 9:57 AM
「すべてが上手くいく人と八方塞がりな人。それは、運が「いい」か「悪い」かの違いと言える。頭が良ければ、誰もが成功を手にする訳ではない。過去のネガティブな経験を増幅させず、未来に向かう姿勢こそが重要。何をなすべきかを感じとり、スジが良い脳を育てることに意味がある。世界一のアスリートや優秀なビジネスパーソンが、まさにそうだ。脳と感性の研究者が説く「運」の極意」
この著者の本は以前に何冊か読んでいます。
基本的に同じことをベースに書かれているのですが、切り口が変わると、またあらたな気づきが生まれます。
物理学を専攻した後、脳科学の世界に足を踏み入れた目線での知見は、科学という範疇さえ超えた、とても大きなものを感じます。
何か、包み込まれているような、これを母性というのでしょうか。
「この世は謎に満ちていて、だから素敵です。」
この一言にはっとさせられました。
私たちを取り巻く地球、宇宙まで一度目を向けた上で語られている、家族、親子、社会などの人間関係。
とても分かりやすく語られていますが、非常に深い内容を含んでいます。
もう少し、自分を見つめてみようと思いました(院長)。
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