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読書 220 響きの科学 著者 ジョン・パウエル

2017年06月16日 7:36 AM

IMG02306音楽の理論について科学的に解説されています。

音楽理論が分からず楽譜も読めない私は、なんとかこのコンプレックスを克服しようとして今までも理論書等を幾つか読みましたが、結局は物にならない事のくり返し。

弾く楽器がベースということもあり基礎練習にも気合いが入らず、ほとんどあきらめかけていました。

書店で表紙が気になり軽い気持ちで読んでみましたが、これがとても分かりやすく、音楽の面白さがぐいぐい伝わって来る今までにない本でした。

楽譜について、音の成り立ち、倍音による音の変化とハーモニー、音階の歴史、楽器の特性など、興味深いお話が満載です。

早く出会いたかったという気持ちと、他で理解出来なかったという過去があるから余計に分かりやすかったという気持ちが交錯し、何れにしても、音楽に対する概念を変えてくれた良書です。

本当の意味で音を楽しむことの意味を再確認することが出来ました。

最近、施設へのボランティア演奏に出向く機会が増え、音を通したコミュニケーションを楽しんでいます。

一緒に歌う曲のデーターを仕込んでいる時には、みんなの笑顔を思い浮かべながら準備しています。

久々に、演奏の楽しみを味わっています。(院長)

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読書 219 風待茶房 松本隆対談集 2005~2015

2017年06月15日 12:39 PM

IMG02120風待茶房の第2弾。

今回も、様々な対談が満載です。

斉藤由貴、松本大洋、山下敦弘、江川紹子、天野喜孝、堤幸彦、鈴木茂、羽海野チカ、中川翔子、水谷豊、菅野よう子、今日マチ子、細野晴臣(敬称略)という、蒼々たるメンバー。

俳優、漫画家、映画監督、ジャーナリスト、イラストレーター、タレント、作曲家、そしてはっぴいえんどのメンバーと、多岐に渡るジャンルの方々との対話で、これまでの松本隆氏の活動の幅の広さにあらためて驚かされます。

どう考えても、一人の人間が一生をかけてこなせる仕事量を遥かに越えている。

これが、才能というものなんでしょう。

一つの時代を作り上げた人達の対談はとても奥が深く、重みがあります。

仮想体験をしながら読みました。

音楽をツールにこれだけ幅の広い活動が出来るからこそ、あれだけ素晴らしい歌詞を作り上げることが出来るんですね。

同時代に、リアルタイムで接することが出来た喜びを感じています。(院長)

 

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第6回 八重山トレイルレース

2017年06月12日 11:48 AM

IMG0234011日は、レースで走ってきました。

上野原駅で下車、シャトルバスでスタート地点の上野原中学校へ向かいます。

号砲と共に8時スタート。

距離は38.55キロ。

 

 

IMG02342黙々と前進しましたが、最初のピーク、丸山の頂上についた時点で既に足を使いきっており、これからどんな展開になるんだろうとイメージを頭の中で巡らしながら進みます。

天気が良く気温も上がり、汗が止まらなかったのですが、頂上付近では斜面がきつく走ることが出来ず、汗も冷えてきて、体が翻弄されました。

ラスト5キロからはハイドレーションの水を飲んでも乾きが癒されな状況になり、携帯した2ℓを飲みきりました。

暑さと疲労が重なったことによる体の反応が出たのでしょう。 

なかなか先が見えず、ちょっと気持ちが折れそうになりましたが、4つのピークを越えてようやくゴール。

IMG02339タイムは6時間36分36秒。

順位は559人中220位。

初めて参加の大会でしたが、思ったよりもタフなコースでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG02334ボランティアの方が作ってくれた飾りの傘をもらい帰宅。

家に着いて体重を計ったら、3,5キロ減。

夏の大会は侮れません。

7月の大会に向けて対策を立てていきます。

ボランティアの方々のおもてなしが温かい大会でした。(院長)

 

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読書 218 ジャズの証言 著者 山下 洋輔 相倉 久人

2017年06月07日 7:25 AM

IMG02331フリージャズピアニスとの 山下洋輔氏と音楽評論家の相倉久人氏との対談です。

山下洋輔氏は、学生時代にあの当時のLPで聴き、ライブにも足を運んだ事がありました。

分からないながらも、ほとばしるエネルギーを体感しハイテンションになっていました。

音楽のジャンルって何だろう?というか、そもそも、音楽ってなんだろう?と初めて考えさせられました。

彼らのレベルになるとうまいのは当たり前で、どれだけ相手の心に響くかが問われるようです。

コードの響きも、特に教わったわけでもなく自分で見つけ出し、自分で開拓していった世界。

国立音大も卒業し、基礎を固めたうえでフリーな音楽をやっているので、何処へ行っても、きちんと戻って来れる。

著書も何冊か読みましたが、文章もジャズなんです。

もう、生きる事自体がジャズなんですね。

山下洋輔のフリージャズの根底に流れていたものが、相倉久人氏の思想だったことをこの本で知りました。

2015年に亡くなっていますが、山下洋輔氏は「相倉さんはいなくなったわけではなく、会えないだけだ。今もここにいる。それを感じながらぼくはピアノを弾き続ける。」と結んでいます。

彼ら二人の出会い、そこから生まれたものに出会えた自分。

目には見えない繋がりを感じます。(院長)

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横田駅伝

2017年06月06日 9:59 AM

IMG02329日曜日は、横田駅伝で走ってきました。

会場は横田基地。

メンバーは八南歯科医師会駅伝部の2チーム。

20キロを、4人で5キロずつ走りタイムを競う大会。

日差しが強く気温もぐいぐい上がり、なかなかのコンディションでしたが2チームとも無事完走。

とんでもなく速いチームもありましたが、私のチームの記録は1時間46分26秒で、159位。

終わってからは温泉で汗を流し、打ち上げでビールを飲みながら駅伝のこと、仕事のこと、プライベートなことについて語り合いました。

普段は単独で大会に参加しているので終ってからは淡々とおとなしく帰宅しますが、駅伝の時は走った後の時間の楽しみもあり、チームプレーの歓びを味わっています。

みなさま、ご苦労様でした。(院長)

 

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ミュシャ展

2017年06月01日 10:52 AM

IMG02320休診日に、ミュシャ展に行ってきました。

とても混んでいるとの情報を得ていたので早めに出発。

開場1時間前に千代田線乃木坂駅に着いたのですが、既に行列が出来ていました。

少し待ちましたが、9時半頃からは列が動き出して10時には会場に入れました。

中はそれ程混雑はなく、結構ゆったりと観ることが出来ました。

IMG02310とにかく、絵のスケールが凄い。

見上げてもなかなか全体像が捉えられないようなスケールに圧倒されてしまいました。

戦いの舞台をもとに平和を願う絵が多く、ミュシャの臨んでいた世界が表出されていました。

リトグラフなど、サイズの小さいものは、とても繊細なラインで表現されており、こちらの方が私には馴染みがありました。

大きいものから、小さいものまで縦横無尽に表現されたミュシャの世界。

なかなか観れるものではありません。

帰る頃には、90分待ちの状態になっており、ミュシャの人気の程が伺えます。

音楽もいいけど、絵の楽しみ方も少しずつ分かってきました。(院長)

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ガリバー ライヴ サーキット

2017年05月30日 7:02 AM

八王子で開催されたライヴに行ってきました。

チケット(周遊パス)を持って八王子駅周辺の5店舗を自由に巡り、フリードリンク、フリーフードで6バンドの音楽を楽しむイベント。

アーティストは「あしたのジョー」でおなじみの尾藤 イサオ、元ゴダイゴの浅野孝巳、ミッキー吉野にボーカルのYURIを加えたM&A、ギタリスト愛川聡、篠笛の山田路子を中心とした竹弦囃子、ジャズトロンボーンの向井滋春カルテット、ダイナマイトミキ&クレイジーリズム、アフロの女性4人組Tokyo Funky Dollsと最強のメンバーが揃いました。

時間の関係で、M&A、竹弦囃子、向井滋春カルテットを聴きました。

IMG_20170525_111642最初は竹弦囃子。

アコースティックギターと篠笛のデュオで始まりましたが、透明感のある、心の中に風を送り込んでくれるような、とても安らぎを与えてくれる世界でした。

途中、和太鼓奏者、大和田正樹によるパーカッションが加わり、新たなリズムが生まれ、胸の鼓動の高まりを感じながら音の世界に身を委ねました。

帰りにはCDを購入。

毎日聴いています。

IMG02300

次に足を運んだのはM&A。

患者さんであり、ベース仲間であるNさんと行ったのですが、彼が小学生の頃からのゴダイゴ、とくに浅野孝巳氏の熱狂的なファンで、ステージの目の前で床に座りかぶりつきで聴き、感動で涙を流していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG02297ボーカルのYURIさんも、とてもパワフルで、ミュージシャンと一体となったステージが繰り広げられました。

 

 

 

 

IMG02299もちろん、ゴダイゴの曲は一緒に歌いましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

IMG02301三件目は向井滋春カルテット。

大学生の頃に松岡直也のバンドで初めて聴き、テクニックに驚いた事を思い出しました。

トロンボーンの切れは相変わらずでしたが、今回は、なんと、チェロも演奏するという、とんでもない隠し球を披露。

これがまた超絶テクニックで、只々唖然としてしまいました。

あんなチェロは初めて聴きました。

今でも耳に残っています。

 

頭の中が痺れた状態で、再びM&Aの第二部のステージへ。

ちょうど、ガンダーラが始まるところで、またまた、目の前でかぶりつきのポジションをキープし一緒に歌いました。

もう、最高です。

これだけでも、言う事なしのライヴだったのですが、さらに私にとってのサプライズが。

IMG02304M&Aの第一部の最後の曲は、ジェフベックの「哀しみの恋人たち」、第二部の最後はサンタナの「哀愁のヨーロッパ」。

これは、私が大学の軽音楽部のステージで初めてベースを弾いた2曲だったのです。

1曲だけならまだしも、2曲とも演奏されるとは・・・。

36年前の記憶がよみがえり、曲を聴きながら全く別の世界にトリップしてしまいました。

あり得ない・・・。

帰りは二人とも、それぞれの思いを胸に半ば放心状態で帰宅。

とても心に残るイベントでした。

やっぱり、音楽って素敵ですね。(院長)

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読書 217 時間と自己 著者 木村 敏

2017年05月29日 5:25 PM

IMG02305歯周病の免疫における自己と非自己について調べていた時に、書店でタイトルが目に止まり読んでみました。

医療の世界でも、経過、予後など、時間の要素も考えて取り組むことが必要であると常々考えていたので、このタイトルはとても興味のあるものでした。

内容は精神科領域のもので、求めていたものとは別の分野のお話でしたが、これはこれでとても奥が深く、じっくりと読みました。

時には難解で、何度読み直しても分かったような分からないような混沌としてしまうことも多々ありましたが、自分の現在の心の中がどうなっているのか、少し整理出来たような気がしています。

過去、現在、未来と言葉で表している区分は、実はシームレスであることを再認識し、「今」の結果が「過去」であり、「今」の積み重ねが「未来」であるという持論が少し揺らぎましたが、何れにしても、現存するのは「今」であることは確かなようです。

「今」を精一杯生きることによって、文明、文化によって生まれた物理的な時間の概念が変わるのでしょう。

何か、計り知れないものを感じています。(院長)

 

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読書 216 食のリテラシー 著者 魚柄 仁之助

2017年05月19日 9:25 AM

IMG02276『怪しい「健康にいい」情報に煽られていませんか?』ということで、食に関する情報の読み解き方について指南されています。

『何が本当で、何がウソなのか?聞いても誰も答えてはくれない。答えは決まって「体にいいと言われている」とか「昔ながらの天然由来で・・・」のような、あやふやなものしか返ってきません。そんな食情報を正確に読み解く力がないと「食べ方上手」にはなれません。この本は巷に溢れる食情報、特に「営業を目的とした体にいい食情報」の取り扱い説明書のつもりで書いてみました。』

と紹介されています。

これまで自分なりに、歯科医師の立場として「食」について考えて来ました。

確認する意味で読んでみましたが、今まで考えていた概念が誤った情報をもとに構築されていたものもあることに気付き驚いています。

サプリメント、栄養成分、その他諸々について、食とは本来どういうものかという原点に戻って考えることによって整理されるものが沢山あります。

最終的には、色々な意味で「欲望」をいかにコントロール出来るかどうかが大切なことであるように思います。

環境に適応し、無理なく、継続出来る方法を見つけ出すことが大切です。

情報に振り回されずに、ブームで終わらないものを見つけ出すことが必要ですね。

「食」は理屈じゃないですね。

(院長)

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読書 215 自己とは何か「免疫と生命」 著者 多田 富雄

2017年05月18日 7:56 AM

IMG02274抄読会の準備で免疫について調べていたところ、サプレッサーT細胞について提唱した多田 富雄氏の書籍集がタイムリーに発刊されたため、購入して読みました。

自己と非自己を判断し生体を守っている免疫系。

システムについて探求することにより、科学という一言では把握出来ない世界が展開されていきます。

『免疫はたんに微生物から体を守る生体防御のための働きではなくて、基本的には「自己」と「自己でないもの(非自己)を識別して、「非自己」を排除して「自己」の全体性を守るという機構である。なぜ、「自己」に対しては反応を起こさず、「非自己」に対してはこれほど不寛容に排除の反応を起こすのか。こうした生体反応を理解することによって、「自己とはなにか」「非自己とは何か」という哲学的な問題にさえ立ち入ることになる。』

表紙にある、本文の一部抜粋です。

「自己」というものは、生まれてからの環境などに適応しながら絶えず変化しているようです。

老化、死(アポトーシス)についても言及され、都市と生命を同列に置いた視点など、免疫の分野を遥かに越えた物語。

なにか、とてつもない世界を垣間みたような気がしています。

まだまだ理解不足で言葉にできない部分が多々あります。

どれだけイメージすることが出来るか、もう少し追求します。(院長)

 

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