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読書 399 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは? 著者 平賀 緑
2021年09月09日 7:05 AM
「なぜ、こんな世界になってしまったのか。気候危機とパンデミックをかかえて生きる人たちに、すべての問題の根底にある資本主義のカラクリを紹介。産業革命、世界恐慌、戦争、グローバリゼーションと「金融化」まで、食べものから世界経済の歴史を学べば、人も自然も壊さない「経世済民」が見えてくるだろうから。」
食べものから、日本、そして世界の動きを捉えた本。
岩波ジュニア新書ですが、巷によく見かける経済関係の本などより、ずっと、裏付けのあるお話が書かれています。
著者も、食べものについて書こうと思っていたら、どうしても経済という枠を避けては通れなくなったようです。
2021年7月20日発行ですので、まさに、今の世界の状況を踏まえて近代の食について言及されています。
なぜ、今、このような世の中になっているのか、よ~くわかりました。
一方的な考えを押し付けるわけではなく、現実を提示し、この内容をどのように捉えるかによって、今後が変わっていくのでしょう。
今まで考えてきたことの裏付けになり、かつ、新たな視点を持つことが出来ました。
これからの取り組みに大きく影響しそうです(院長)。
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読書 397 太陽の子 原作 黒崎 博 小説 樹島 千草
2021年08月10日 12:01 PM
「1945年夏。軍の密命を受けた京都帝国大学物理学研究室で、原子核爆弾の研究が進んでいた。若き研究者・石村修が実験に没頭するなか、建物疎開で幼馴染の世津が居候することに。時を同じくして、修の弟・裕之が戦地から一時帰郷し、再開を喜ぶ3人。死への恐怖や未来への希望、それぞれの想いを抱え、ついに運命の8月6日が。
戦争に翻弄されながら、未来へ向かう若者たちの青春グラフィティ。」
「日本の原爆開発”を背景に、3人の若者の決意と想いを描いた300日間。」とあります。
8月6日公開の映画の原作本です。
第二次世界大戦中に、日本でも原爆の開発を進めていたという話は聞いた事がありましたが、どのような状況であったかは知りませんでした。
小説の話ですが、概要は変わらないのでしょう。
もし、アメリカより先に日本での開発が進んでいたらどうなっていたのでしょう。
科学とは何なのか、信じるということはどういうことなのか。
とても考えさせられました(院長)。
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読書 396 海馬の尻尾 著者 萩原 浩
2021年08月07日 8:02 AM
「二度目の原発事故でどん底に落ちた社会。三年前の懲役を終えたばかりの及川頼也は、若頭に『アル中を治せ』と命じられ、とある大学病院の精神科を訪れる。検査によると、及川の脳には『良心がない』のだという。医者らを拒絶する及川だが、ウイリアムズ症候群の少女が懐くようになり・・・。人間の脳は変われるのか。ハードボイルドの筆致で描く、脳科学サスペンス!」
二度の原発事故?
この言葉で手に取り、読みました。
空気がまさにハードボイルドで、医療界の別の一面を描き出す。
最初の方は、表現がちょっと過激で、眉間に皺を寄せながらついて行きましたが、ウイリアムズ症候群の少女、梨帆の登場により、頼也に変化が訪れる。
恐怖という概念を持たず、相手の痛みを感じ取らない超越した行動をとっていたが、脳科学の治療(?)によって変わっていく頼也。
善と悪の概念が、場面ごとに、ころころと入れ替わる。
こうなると、何が正義なのか分からなくなってくる。
小説の話ですが、意外に知らないところで、日常的に展開されていることなのかも知れません。
約600ページというボリュームでしたが、一気に読み終わりました。
最後のシーンでは映画の「明日に向かって撃て!」を思い出しました。
とっても、とってもスピード感があり、終わりまで頭がフル回転の読書でした(院長)。
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読書 395 今はちょっと、ついてないだけ 著者 伊吹 有喜
2021年08月06日 6:27 PM
「バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、ブームが過ぎると忘れられ、所属事務所に負わされた多額の借金を返すうちに四十代になった。カメラも捨て、全てを失い。自分が人生で本当に欲しいものとは、なんだったのか?問い返すうち、ある少女からの撮影依頼で東京へ行くことになった浩樹は、思いがけない人生の「敗者復活戦」に
挑むことになる。」
光文社×未来屋書店の推し文庫フェアとして並べられていた本の中の1冊。
「今はちょっと、ついてないだけ」というタイトルと、「敗者復活」という言葉に惹かれて読んでみました。
バブルの頃にブームに乗ったが、いつの間にか忘れ去られてしまったプロのカメラマン。
メディアが作ったタチバナユウキというキャラクターを演じていたが、バブル崩壊とともに、連帯保証人という事で3000万円の借金を背負わされ、田舎に戻り、全額返済する。
が、気がついたら、独身のまま40歳を過ぎていた。
母親が入院していた病院のお見舞いの場で、写真撮影の依頼がありを再開するきっかけをつかむ。
そこから、写真家としての活動が再開する。
求められることに応えるように動いたら、人がついてきて流れが変わってくる。
波打ち際で濡れないように、波を追いかけたり引いたりするように間合いをとりながら歩む・・・。
人生の波に乗れるかどうかというのはあると思いますが、自分のサイズを見誤ると、足元をすくわれてしまう事もあるでしょう。
どんな状況になっても、自分を見失わないようにすることは大切ですね。
時代設定が、ほぼ、自分と重なり、静かに頷きながら読んだ本でした(院長)。
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鼻呼吸
2021年07月31日 8:00 AM
マスク生活による弊害を調べてみると、息苦しさからくる口呼吸の可能性について書かれていました。
本来、呼吸は鼻で行ない、様々なバリアーを通して肺へ空気が贈られるように体は作られていますが、口呼吸を行うと、のどのリンパ組織の抵抗力が落ち、ウイルス感染しやすくなってしまいます。
「あいうべ体操」でお馴染みの今井一彰の本で鼻呼吸について学びましたが、そこに「鼻うがい」に関する記載がありました。
生理食塩水で直接鼻を洗うものですが、興味がありやってみました。
購入した製品は、240mlのボトルと、洗浄液の素のセット。
ボトルに36℃のお湯を入れて粉末を溶かし、左右の鼻を交互に洗浄するのですが、これがなかなか快適なんです!
鼻からの空気の通りが良くなり、鼻呼吸したくなります。
さらに、食べ物の風味が以前より感じられるようになるおまけ付き。
始めて2週間になりますが、歯みがきと同じように、毎日の習慣になりました。
副鼻腔、上咽頭が洗えますので、ウイルス、花粉、ホコリが洗い流され、心なしか、呼吸が軽くなった感じを体感しています。
鼻呼吸の大切さを学んでいます(院長)。
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読書 394 人生はいつも崖っぷち 著者 山口 恵以子
2021年07月30日 2:50 PM
「55歳で松本清張賞を受賞、人気作家となった「食堂のおばちゃん」がそれまでの七転び八起き半生を綴る。「なにしろ私の半生はほとんどが失敗の連続なので、どなたが読んでも笑えること請け合いです。『こんなしょうもない人でも何とかなったんだから、きっと私も何とかなるだろう!』笑った後でそう思って下さったら幸いです」
早稲田大学を卒業後、会社員、派遣社員として働きながら脚本家を目指し、プロっとライターとして活躍。
その後、丸の内新聞協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。
2013年に松本清張賞を受賞。
この経歴だけをみると、シンデレラガールのように思えますが・・・・。
実は大酒呑みで、電車の乗り過ごしで千葉まで行き、タクシー代16800円払って帰ってきたり、酔って階段から落ちてたり、へべれけになって、お巡りさんにお世話になったりと、なかなか、凄いんです。
でも、自分の夢に向かってブレずに突き進むエネルギーが凄く、作家として活動できる理由が分かります。
子どもの頃の体験、社員食堂勤務時代の逸話、親子関係、43回のお見合いの末の独身など、話題満載の人生で、私より2歳年上ですが、とても愛らしい方であることがにじみ出てきます。
「人生はいつも崖っぷち」のタイトルに惹かれ読んでみましたが、笑い、涙ありの、心温まる本でした(院長)。
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読書 393 マンガの描き方 著者 手塚 治虫
2021年07月24日 12:59 PM
「『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『ブラックジャック』『火の鳥』・・・etc. 30年以上に亙って、子供たちに夢を与えつづけ、亡くなった今も、不動の人気を保つ天才マンガ家・手塚治虫。マンガ文化に革命を起こし、世界中のクリエイターに影響を与えた“マンガの神様”が、自ら創作現場を語った。手塚ファンのみならずマンガ好き垂涎の一冊。」
物心がついた頃には、既に身近な存在であった手塚治虫作品。
テレビで「鉄腕アトム」を見て、お年玉でコミックを買い、おもちゃも手元にありました。
カラー放送で初めて「ジャングル大帝」を見た時の、音と映像のスケールの大きさ、美しさに感動した記憶があります。
他にも、ビッグX、ワンダースリー、リボンの騎士、ふしぎなメルモ、どろろ、三つ目がとおる、海のトリトン、悟空の大冒険、バンパイアなど、ざっと数え挙げただけでも、こんなに出てきます。
いかに、手塚治虫の世界で育ってきたかを再認識しました。
この本は、タイトルにあるように、マンガの描き方について語られています。
道具、テクニックなど、マンガを描くためのハードルをちょっと下げてくれますが、もっと大切な部分であるストーリーやキャラクターの作り方など、いかに、自分の思いを表現するかについても書かれています。
そして、マンガを描くうえで絶対に守らないといけない事、それは、基本的人権であると断言しています。
どんなに痛烈な、どぎつい問題をマンガで訴えてもいいが基本的人権だけは、だんじて茶化してはならない」と書かれています。
具体的には
・戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと
・特定の職業を見下すようなこと
・民族や、国民、そして大衆をばかにするようなこと
の三つ。
マンガに限らず、様々な作品で表現する場合、とても大切なことですね。
曲や歌詞を作る上でも、とても参考になりました。
歯科の講話やプレゼンテーション、文章作成等においても、参考になる事が沢山あります。
絵を描くことは得意ではありませんが、表現法の一つとして、少しでも上手くなれたら幸せです。
自分の中の、手塚治虫率がこんなに大きかったという事実に喜びを感じています(院長)。
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トランプ
2021年07月20日 8:29 AM
患者さんからトランプをいただきました。
パムとケロのトランプです。
最近、治療が終わってから子どもたちにマジックを披露しているのですが、「もし、よろしければ使ってください」ということでいただいたものです。
かわいいデザインなのですが・・・・。
サイズが、超、小さい!
パッケージに“ミニ”と書いてありますが、さすがに小さすぎる!
せっかくなのでトライしてみましたが、細かい動きをやってみると、指がつりそうになります。
多分、渡してくれた人の、狙い通りのリアクションをしているのでしょう。
なかなか楽しいひと時を味わいました。
カードマジックのお守りとして大切に使わせてもらいます(院長)。
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読書 392 年収90万円でハッピーライフ 著者 大原 扁理
2021年07月19日 9:53 AM
「社会的成功に乗り遅れまくっても、待ってるのは楽しすぎる毎日かもしれない。世界一周の旅をしたり、隠居生活をしたり・・・・・。きっかけは、社会が求めるフツーの暗しへの違和感だった。そしてフツーから脱した今、衣食住のノウハウ(日々の献立、部屋の選び方、お金、心身のこと)、人生観まで。文庫のための増補あり。今より少し楽に生きるためのカンペ。」
書店へ、ぶらりと足を延ばした時に見つけた本。
「読んで」と優しく語りかけていたので手にとりました。
節約人生のノウハウ本かと思いきや、これがなかなか奥の深い本で、言葉の一つ一つが体の中に沁み込んできました。
実際に、年収90万円で東京での生活を送っているわけですが、悲壮感や我慢などは全然なく、むしろ、日々を満喫していることが伝わってきました。
ハッピーライフの基本、フツーってなに?、衣食住を実感する暮らし、毎日のハッピー思考術などの項目で語られていますが、今までずっと考えてきたことを文章で表現してもらった感じで、気持ちがとても楽になりました。
生きるってそういう事なのかと、目、心を開かせてくれる本。
今まで、何と闘って生きてきたのかな?という思いが沸いています。
無駄のない生活を基本に語られている様々なもの。
文章にも全く無駄がなく、ほんと、素敵な本でした。
気持ちのブレを整えてくれました(院長)。
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りったい昆虫館
2021年07月12日 6:26 PM
休日に、イオンの書店に足を運びました。
特に目的とした本はなかったのですが、ネットで注文するのとは違って、本を見て回るのは楽しいものです。
今回は文庫本を2冊選んで買いました。
会計を済ませて、帰り際に子供向けコーナーの前を通ると、何やら魅力的なパッケージが目に飛び込んできました。
「りったい昆虫館・・・?」
よくよくみると、昆虫のペーパークラフトでした。
「おお!」
昆虫の歌をYou Tubeに投稿するために、粘土で様々な昆虫を作っていましたが、結構時間がかかり、いつ投稿できるのかな~と思っていた矢先の出会い。
欲しい昆虫が13もあり、即購入。
フィギュアでも見つからなかったものが結構、網羅されています。
しかも、フィギュアを買うよりずっと安い!
粘土で作らなければいけないものも残っていますが、これで、随分とハードルが下がりました。
さらに、購入者全員にガチャのおまけつき。
レジに設置しているガチャでアロワナをゲット。
誕生日に、思わぬプレゼントを頂きました。
家に帰り、スタッフから頂いたプレゼントのビールとおつまみで、りったい昆虫館を眺めながら至福の時を過ごしたのでした(院長)。
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