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読書 212 潮の音、空の青、海の詩 著者 熊谷 達也

2017年04月27日 8:41 AM

IMG02208以前読んだ、「微睡の海」の続編です。

2011年3月10日までで終わっていたストーリーを引き継いで、翌日の3月11日から物語はスタートします。

舞台は仙台。

突然襲ってきた巨大な揺れ。

状況を把握できない中で、目の前の対応に奔走する主人公。

第一部は、東日本大震災の現実がリアルに描かれています。

作者も仙台在住で実際に体験しているため、心の中で溜まりに溜まった思いをぶつけたのかも知れません。

第二部では、突然時代は2060年に飛びます。

震災後に増強された防波堤を巡り、ドラマは展開されます。

自然を相手に人間が行う事の是非が問われています。

力を力でねじ伏せるのではなく、共生することの大切さを伝えたかったのでしょう。

第三部では、やっと「微睡の海」から引き継いだ話になります。

この作品は、震災後の作者の思い、迷い、憂いなど、全てのものが表現されており、小説としてというよりも、ドキュメンタリーとして読んだ方が分かりやすいかも知れません。

あの頃のことが蘇りました。(院長)  

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6月30日(金)休診と6月28日(水)診療のお知らせ

2017年04月26日 9:00 AM

平成29年6月30日(金)は研修のため、臨時休診とさせていただきます。

なお平成29年6月28日(水)は診療を行います。

ご不便をおかけいたしますが何卒ご了承ください。

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5月6日(土)休診させて頂きます

2017年04月25日 9:00 AM

平成29年5月6日(土)

臨時休診いたします。

ご不便、ご迷惑をお掛け致しますが何卒ご了承ください。

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読書 211 ビブリア古書堂の事件簿 6 著者 三上 延

2017年04月25日 6:53 AM

IMG02207シリーズ第6弾。

プロローグ

第一章「走れメロス」

第二章「駆け込み訴え」

第三章「晩年」

エピローグ

今回は、以前にも発生した「晩年」を巡る事件の続編です。

太宰治の自筆が入った本の存在を巡り人々の欲望が絡み合います。

人間関係を探って行くと、思いも寄らぬ方向へ導かれる。

以前、事件を起こした田中敏雄が再登場し、話を複雑にしていきます。

「晩年」を狙っている人物は誰なのか?

目的は何か?

この本を読んで、ここまで取り上げられる太宰治の魅力とは何だろうと、とても興味が湧いています。

希少価値のある本を、高価なものとして捉えるのか、本そのものにかかわる歴史に興味が湧いているのか。

捉え方によって扱いはかなり変わってくるのでしょうね。

何れにしても、本なのに読む事を前提としないで、大切に保管するところが不思議ですね。

楽器であれば、どれだけ歴史があって高価なものでも、実際に使って音を出す事が前提になっているのに・・・。

この違いは何でしょう。(院長)

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チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン

2017年04月24日 10:09 AM

IMG0220423日は山梨で走ってきました。

日本で最大規模を誇るウルトラマラソン。

3部門ありますが、今回は118キロに挑戦。

スタート時間は午前4時。

シャトルバス付きのホテルが取れなかったため、富士駅前のホテルから会場までの6キロを歩くことを想定していたため、0時起床。

1時にホテルを出たところ、運良く隣にタクシー会社があり、歩かずにスタート地点の富士北麓公園に到着。

ラッキーでした。

前日の雨の影響もあってのことなのか、最低気温は2℃まで下がっていました。

かなり冷え込んだ中、短パン、Tシャツにジャケットを1枚着込んで皆が集まっているスタート地点でスタンバイ。

周りに人がいるところで密集すると、あったかいんです。

南極のペンギンの気持ちが分かりました。

IMG02179午前4時にスタート。

日の出前の暗闇の中を、ヘッドライトを点けて黙々と走ります。

 

 

 

 

 

 

IMG02184最初の湖、山中湖で日の出が見られ、少しずつ周りが見えてくるようになります。

とにかく先が長いので、ペースを崩さずに一歩づつ前へ。

途中、沿道で、どこかで見たような人がいて、じっとみつめると、相手も気がついてくれました。

日野自動車の社員の方で、以前音楽のイベントで知り合った人だったんです。

お互い、こんな所で顔を合わせた偶然にびっくり!。

「がんばりま〜す!」と声をかけ前進します。

川口湖を越えた56.4キロ地点では、預けてあった荷物を受け取り着替え。

「まだ、半分も来ていないんだ・・・。」とちょっとめげそうになりましたが、ここで、先程の彼が待機してくれていて、「がんばって!」とハイタッチしてくれたことにより、「一人じゃないぞ。」と気が付きモチベーション復活。

「ありがとう。」と感謝の気持ちを伝えてから、西湖、精進湖を経て次の関門に向かいます。

本栖湖の75キロ地点で再度荷物を受け取り着替え。

「残り6時間で、フルマラソンの距離を走ればゴールだ。」と思いながらも、ここまでで、ほとんど足は使い切っており、気持ちも完全に折れてしまっていたので、「リタイアする人はこちらのバスに乗ってくださ〜い。」の呼びかけに思わず反応してしまう自分がいました。

誘惑を振り切り、再び、とにかく前へ。

冷たい飲み物、エネルギージェルばかり摂っていて、疲れも重なり、だんだん胃が食べ物を受け付けなくなってきます。

でも、エイドでは、吉田うどん、コンソメスープ、レモネード、おかゆなど、温かくてお腹に優しいものが多数用意されていて、とても助かりました。                            疲労の蓄積からなのか、左足のアキレス腱周囲が痛みだし、足を踏み出すのが困難になり、80キロ地点辺りから歩く場面も出てきましたが、みんなに完走すると宣言していた手前、最後まで、とにかく諦めずにゴールを目指しました。                     景色を楽しんでいる余裕なんかありません。           IMG02193 といいつつ、写真は結構撮りましたね。      やっぱり、富士山ですから。          結局、14時間でゴール。途中、ショートカットしていたことに気が付き、トータルでは110キロ位になりましたが、無事戻って来れてほっとしています。         今回は、距離はもちろんですが、寒さ、寒暖の差、足の痛みとの戦いでした。                             それでも、多くの事を教わりました。                IMG022061日で、山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖を走って回るツアー。  自分と向き合いました。(院長)

 

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読書 210 ビブリア古書堂の事件帖5 著者 三上 延

2017年04月22日 7:08 AM

IMG02171シリーズ第5弾。

プロローグ 「愛のゆくえ」リチャード・ブローティガン

第一話  「彷書月間」

第二話  「ブラック・ジャック」手塚 治

第三話  「われに五月を」寺山 修司

エピローグ 「愛のゆくえ」リチャード・ブローティガン

です。

またしても、登場人物の新たな過去が明らかになります。

古書への書き込みをもとに、行方の分からなくなっていた人物を捜す。

栞子さんの推理により、今回も事件が解明されていきます。

本を通して人間関係、ドラマが生まれていくんですね。

様々な人々の手を渡って現在の場所に行き着いた古書。

触れた人の数だけ、物語が出来上がっていく。

本だけが知っている数奇な運命。

作家はもちろん、読者の歴史を紐解く世界。

またまた、栞子さんと五浦大輔との関係にも進展がみられ、目が離せなくなっています。

(院長)

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介護認定審査会委員新規研修

2017年04月19日 7:55 AM

IMG02172日曜日は、研修会に参加してきました。

日野市の介護認定審査会委員になり5月から活動する予定のため、審査の流れ、ポイント、注意点などについて3時間半の研修を受けてきました。

基本調査、主治医の意見書をもとに行われた一次判定と特記事項をもとに、審査会で二次判定を行い、実態に合ったサービスを提供するためのシステムです。

普段、あまり介護の分野には関わっていませんが、じっくり勉強をして、より良い判断が出来るように取り組んでいきます。(院長)

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読書 209 悩むが花 著者 伊集院 静

2017年04月18日 7:30 AM

IMG02169週刊文春に連載されたものが一冊にまとめられています。

読者の投書に答えたもの。

サブタイトルが「人生なんてわからぬことだらけで死んでしまう、それでいい」

この言葉に興味をもって購入しました。

物事、分かれば分かる程、新たな疑問点が出てきてキリがないということをよく経験します。

もしかすると、分かったような気になっているだけなのかも。

ソクラテスの言葉で「無知の知」というものがありますが、「自分は何も分かっていない事が分かった」というのが精々なのでしょう。

他にも、「すぐ役に立つものはすぐに役にたたなくなる」「人が人を救うことはできない。しかし共に戦うことはできる」「手を差しのべている人にしかリンゴやブドウは降りてこない」など、時には優しく、時には厳しく返答しています。

人生を積み重ねた人にしか出来ないこと。

自分が同じ質問を受けたら何と答えるのか考えてみるのも面白いかも知れません。(院長)                     

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読書 208 金の殿 時をかける大名・徳川宗春 著者 土橋 章宏

2017年04月17日 7:04 AM

IMG02170江戸を舞台にしたエンタメ小説。

尾張藩主・徳川宗春は、美人画に現をぬかし、藩の治政には全く感心のない毎日を送っていた。

ある日、将軍吉宗公から贈られた煙草を吸ったところ気を失ってしまう。

目覚めたところは現代の名古屋。

タイムスリップした先でおこる数々の珍事。

尾張藩の側用人の子孫、すずの監視のもとで現代を渡り歩き、 アイドル、熟女、金髪美人と出会って体験した事を、尾張藩の発展のために生かす。

江戸と現代との往復のなかで、積み重ねていく人間愛。

心が熱くなります。

「超高速参勤交代」や「幕末マラソン侍」など、彼の著書は、どれをとっても、心に響くストーリーが散りばめられています。(院長)

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読書 207 ビブリア古書堂の事件帖 4 著者 三上 延

2017年04月16日 7:12 AM

IMG02161シリーズ第4弾。

今回は、ついに母親登場!

第1章 孤島の鬼

第2章 少年探偵団

第3章 押絵と旅する男

今回の古書は誰の小説か分かりますか?

第2章で分かりますよね。

探偵、推理小説作家の江戸川乱歩です。

彼の作品の膨大なコレクションを譲る代わりに、ある金庫を開けてほしいとの依頼が入る。

中には何が隠されているのか・・・。

母と娘との間での推理の応酬で、事件は解明されていくのか?

はらはら、どきどきが止まりません。

五浦大輔と栞さんとの関係にも、新たな展開が生まれます。

次はどんな舞台が用意されているのか、とても楽しみです。

この本を読み、ボランティア演奏用に、「少年探偵団」など昭和のテレビ番組の主題歌はどうかな?と模索しています。

予期せぬところで繋がってきました。(院長)

 

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