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読書 367 分福茶釜 著者 細野 晴臣

2020年10月16日 8:17 AM

分福茶釜 写真「世間のこと、世界のこと、老いること、祈ること、そしてよりよく生きること。

日本の音楽シーンを牽引してきた音楽家・細野晴臣が、20年来の仲間・鈴木惣一朗を聞き手に、大事なことを「小声」で語った人生問答。老若男女を問わず、すべての人に「福」を「分」けてくれる、80講。」

 

はっぴいえんど、YMOと、常に日本の、時には世界の音楽界をリードしてきた音楽家が語る人生。

淡々と語られていますが、とても深~いお話が満載されています。

この方も、ベーシスト。

音楽を低音で支える人は何かが違います。

祖父はタイタニック号の数少ない生還者の一人。

これだけでも凡人との違いは明らかです。

地球にたゆたって生きる。

全ては、自分ではコントロールできない大きな流れの中で生きているという事を再認識させられました。

人間以外の生き物の姿から自分たちを振り返り、地球上で生きていく上での礼儀を考えさせられた本でした(院長)。

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読書 366 だめだこりゃ 著者 いかりや長介

2020年10月15日 12:20 PM

だめだこりゃ「音楽は四流、笑いは素人。でも、それがドリフターズだった。東京の下町に生まれ、米軍キャンプやジャズ喫茶でのバンドマン生活を経て、ドリフターズに加わったいきさつ。最長不倒のお化け番組「全員集合」の陰でネタ作りに追われた日々と、メンバーの知られざる素顔。そして、俳優に転身してから「踊る大走査線」の大ヒットまで。豪快半生と秘話の数々を綴る、いかりや長介自伝。」

 

子どもの頃は、土曜日の8時になるとテレビの前に陣取り「8時だよ!全員集合!」を見ていました。

家族全員で大笑いし、翌日学校へ行くと番組の話題で盛り上がっていました。

あの偉大なドリフターズの知られざる世界が、いかりや長介さんの文章で描かれています。

一見寄せ集めのようなメンバーですが、リーダーの手腕により日本中を笑いに包み込むグループへと持ち上げたわけです。

長さんもベーシストだったので、ベースの雑誌では何度かインタビューを読んだ事がありました。

伝説の「いかりや奏法」やビートルズの前座など、音楽の面でも見逃せません。

個性をまとめながら、時には番組スタッフとぶつかりながらも妥協を許さず、グループを引っ張っていたんですね。

全員集合が終わってからは俳優へ転身。

演技は素人といっても、日本中を笑わせることが出来た人ですから、やはり他の人とは比較の出来ない味わいを表現し、名優として活躍されていました。

背景を知り、益々、いかりや長介という人物への敬愛の念が沸いています。

ドリフで育った年代の方々には、是非読んでもらいたい自伝でした(院長)。

 

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読書 365 ヨッパ谷への降下 著者 筒井 康隆

2020年10月12日 10:15 AM

よっぱ谷コピー「見知らぬ夜の街で、若い裸の美女に導かれて奇妙な洞窟の温泉を滑り落ちる「エロチック街道」。九度死んで生きる虫の、いや増す死の恐怖を描いた「九死虫」。海の中に建つ巨大な家で、水浸しの縁側を少年が漂流する「家」。乳白色に厚く張りめぐらされたヨッパグモの巣を降下する幻想的な川端康成文学賞受賞作「ヨッパ谷への降下」ほか、夢幻の異空間へ読者を誘う魔術的傑作12編。」

 

筒井康隆作品。

探すと、まだ読んでいない本がたくさん出てきます。

どれを読んでも、新鮮な気持ちで世界に浸る事が出来ます。

今回はファンタジー傑作選ということで、何処へ連れて行ってくれるのかなとワクワクしながら読みました。

期待通りです。

大人のファンタジーといったところでしょうか。

以前、「ショートショートを書くのと、一遍の小説を書くのでは、使うエネルギーは同じ」と筒井康隆氏が書かれていたことがありました。

アイディアを絞り出す作業の過酷さは、私たちには想像も出来ません。

そんな中で、12編もの傑作を一つの本にまとめることが出来るのですから、別格な存在ですね。

他も探して読んでみます(院長)。

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読書 364 「健康」から生活をまもる 著者 大脇 幸志郎

2020年10月10日 1:00 PM

健康から生活をまもる 「この本には“医療が命を救う”みたいなこととは対極の愛がある。健康に対する不真面目さこそが必要とされるいま、読むべき一冊だ」

 

帯タイトルの言葉です。

医療に携わり、日々、「健康」な状態を目指した取り組みを行っているわけですが、タイトルが妙に気になり読んでみました。

著者は現役の医師。

年齢も30代後半という若手の方です。

実は、以前から、健康という言葉の定義には疑問を持っていました。

WHOは健康を

“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”

と定義しています。

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということだけではなく、肉体的にも精神的にも、そして社会的にも満たされた状態」と言っているんですね。

さて、この定義を考えると、世の中には、どれだけ健康な人が存在するのでしょうか。

この本には、「健康」という言葉の呪縛から解放されるためにはどうすればよいかという事がかかれているように感じました。

健康を考え過ぎて病んでしまうとか、制限をかけすぎて自由を失うとか、本末転倒にならないためのアドバイスと言ったらいいのでしょうか。

健康に関する情報も、数カ月前に体にいいといわれていたことが、ブームが去るとあっという間に忘れ去られてしまいます。

常に追い続けるのは大変ですよね。

程々に生きる。

人間以外の生き物のほとんどは、将来の事よりも今を精一杯生きることを考えて生活しています。

将来に対する憂いなどはないでしょう。

学ぶことは沢山あります。

「健康」という言葉を聞いて描くイメージは、人それぞれ違うでしょう。

あまり情報には左右されずに、そして画一的な目標に惑わされない生き方が出来ればいいなと個人的には考えています。

誰にでもやってくる老化現象を受け入れながら、年齢相応に生きることが出来ればいいですね。

病は気から。

おっ、だから病気か!

今、気が付きました。

同じ状態でも、考え方ひとつで健康にも病気にもなってしまいます。

「健康」という言葉の意味する事を考える時間を与えてくれる本でした(院長)。

 

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ランニング

2020年10月06日 5:54 PM

シューズ コピーランニングを再開しました。

実に7カ月ぶり!

コロナの事もあり自粛しているうちに、いつの間にか部屋に籠る生活となっていました。

100キロ走っていたり、トレイルランで山を駆け回っていた自分が想像できません。

身体を慣らすために2~3キロ走る予定だったのですが、いざ動いてみると久々の汗がとても心地よく、取り敢えず7キロ走って家に戻りました。

ぼてぼての体がとても重く感じ足取りも重いランでしたが、自分を取り戻した爽快感が何とも言えず、心地よい時間を味わいました。

走れない時期は作曲に専念し、オリジナル曲も8曲出来上がり、それはそれで悪くない生活でしたが、やはり私にとってランは、自分を整えるためには不可欠なものであることを実感しています。

少しずつ体を戻し、またいつか大会が再開されたら、トレイルランにトライしたいと思います。

身体は、物事の基本ですね(院長)。

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読書 363 ヤクザときどきピアノ 著者 鈴木 智彦

2020年10月05日 5:08 PM

やくざ コピー「曲が進むと身体全体が鍵盤の右端、高音部分に寄っていき、まるでキリで突くように鋭く鍵盤を叩いた。強い連打に移行した刹那、衝撃波が俺の頭を横殴りにし、火薬がはじけ、突き飛ばされるような感覚があった。三十年前、ロサンゼルスで経験した光景がまざまざと蘇った。」

 

アバのダンシングクイーンが弾きたくて、譜面の読み方も知らない52歳がピアノ教室に!

「サカナとヤクザ」「ヤクザと原発」など、潜入ルポで知られるライターがピアノに挑戦します。

自分がボイストレーニングにトライした時のメンタリティーや状況が脳裏をよぎり、とても他人事とは思えませんでした。

とにかく、1曲が弾けるようになりたい。

52年という人生経験の中で培った情熱を思いっきりピアノにぶつける姿は、どこか、神々しさを感じさせます。

「練習をすれば上手くなる。練習をしなければ一切上達しない。やればできる。やらねばできない。そして、練習をしない言い訳にはなんの意味もない。」

響く言葉です。

気持ちがわかりすぎて、一緒にレッスンを受けているような気になってしまいました。

そのまんまなんです。

譜面が読めず、クラシック音楽なんて意識して聴いた事はほとんどなく、ただ、自分で作った歌を上手く歌いたい、それだけの思いでボイストレーニング教室に突入した自分と思いっきり重なります。

先生が藝大声楽科出身ということもあり、いつの間にかオペラのアリアをレッスンで歌っている自分。

あれよあれよという間に、教室の発表会のステージに立っていた自分。

クラシックの世界に浸り始めた自分。

そして、勘違いしてその気になっている自分。

あ~、なんでこんなに目出たいんでしょう。

自分を知らない強み、年を重ねた強み、人目が気にならない強みは最強です。

本の最後の部分では、ちょっとほろりとくる場面も。

しみじみと味わいました(院長)。

 

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