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読書 279 烏は主を選ばない 著者 阿部 智里

2019年02月26日 7:49 AM

DSC_0848『人間の代わりに「八咫烏」の一族が住まう世界「山内」で、優秀な兄宮が廃嫡され、日嗣の御子の座についた若宮。世継ぎの后選びには大貴族の勢力争いが絡み、朝廷は一触即発の異常事態に陥る。そんな状況下で、若宮に仕えることになった少年・雪哉は、御身を狙う陰謀に孤立無援の宮廷で巻き込まれていく・・・。』

 

シリーズ第二弾。

前回は、后候補からの目線で書かれていたことが、同じ時間軸で若宮からの視点でストーリーが展開されています。

元々は、2つを合わせた形で書くことも考えられていたようですが、敢えて2つを分けることによって、物語がとても明確になっています。

この手があったか!

第一弾で最後の最後まで若宮が登場しない背景が分かり、ストーリーをトレースする感覚で読み進めました。

若宮、雪哉、澄尾など、登場人物のキャラクターも良い味を出しています。

次に何が起きるのか。

何処へ向かっていくのか。

目が離せません。(院長)

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読書 278 金魚姫 著者 萩原 浩

2019年02月23日 8:00 AM

DSC_0830『恋人にふられ、やりがいのない仕事に追われていた潤は、夏祭りで気まぐれにすくった琉金にリュウという名をつけた。その夜、部屋に赤い衣をまとった謎の美女が現れ、潤に問いかける。「どこだ」。どうやら金魚の化身らしい彼女は誰かを捜しているようだが、肝心な記憶を失い途方に暮れていた。突然始まった奇妙な同居生活に、潤だんだん幸せを感じるように。しかし彼女にはある秘密があった。温かくて切ない、ひと夏の運命の物語。』

 

表紙の美しさと450ページという厚さに引かれて手にとりました。

「人魚姫」ではなく、「金魚姫」です。

「あかいべべきた かわいい金魚」をすくい取ることから物語が始まります。

飼育のための古い指南書を入手し、金魚鉢で買い始めた時から現れた美女。

言葉もたどたどしいが、一緒に生活をしていく中でなくてはならない存在となり、日常生活に夢と希望が湧き上がってくる。

この生活がずっと続くと思い込んでいたが、ある日、彼女の記憶が戻ると・・・。

読み終えて、心の芯が熱くなっています。

この読後感は何だろう。

予想を覆す展開ですが、切なさが心を覆う何とも言えないストーリーでした。

表紙を見るたびにこの気持ちが蘇ってきます。

とても美しいお話でした。(院長)

 

 

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読書277 素晴らしき洞窟探検の世界 著者 吉田 勝次

2019年02月20日 3:07 PM

DSC_0825「狭い、暗い、死ぬほど危ない!なぜそんなに苦しい思いをしてまで、探検家・吉田勝次は洞窟に潜るのか。それは、どこかにあるはずの“誰も見たことのない”未開の世界を見たいから!発見以来16年間調査している大洞窟“霧穴”の紙上探検をはじめ、沖永良部島の絶景洞窟“銀水洞”、オーストリアの“氷の洞窟群”、世界最大の洞窟“ソンドン洞窟”、そして現在調査中の未踏洞窟の紹介まで、世界中の洞窟と洞窟探検の魅力を語りつくす。美麗な写真口絵、ラスコーなどの洞窟壁画をめぐる五十嵐ジャンヌ氏との対談も収録。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC_084420代後半で洞窟にのめり込み、入った洞窟は国内外含め1000以上。

高所恐怖症、閉所恐怖症であるにもかかわらず、未開の自然洞窟に果敢に挑戦していく。

真の冒険家の姿が随所に散りばめられています。

 

 

 

 

 

DSC_0846洞窟の写真の圧倒的なスケール。

やるかどうかは別として、魅了される気持ちもわかるような気がします。

人類も、アフリカで生まれ、未開の地を求め、それこそ冒険しながら、世界のいたるところにニッチを拡大してきているので、これは、本能なのかも知れません。

小学生のころ、近くの山に“光る石”がとれる洞窟がありました。

採掘場の跡地だったようですが、休みの日になると、友達4~5人で取りに行っていたことがありました。

竪穴を経て横穴へ続く経路。

洞窟内は全くの暗闇ですが、なぜか、懐中電灯ではなくて、ろうそくを片手に入っていました。

今考えると、酸素があることを確認しながらの行動だったのかも知れませんが、当時は、訳が分からず、リーダーシップをとる人にひたすらついて行きました。

ろうそくが消えると真っ暗闇で何も見えず、深い水たまりに落ちてしまう恐怖心に襲われましたが、とりあえず毎回無事に戻っていました。

家に帰って収穫した光る石を家族に見せていましたが、親は、まさかそんな危険なところで取ってきたとは思ってもいなかったでしょう。

ある意味、おおらかな時代でした。

そんなことを思い出しながら読んだ本。

日常の生活とはかけ離れた世界。

冒険心。

忘れたくないものの一つです。(院長)

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読書 276 烏に単は似合わない 著者 阿部 智里

2019年02月17日 7:46 AM

DSC_0821「人間の代わりに“八咫烏”の一族が支配する世界“山内”で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から遣わされた四人の后候補。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれ魅力的な姫君たちが、思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こり・・・。史上最年少松本清張賞受賞作。」

 

書店の平積みで表紙が綺麗だったので、読んでみました。

二十歳で松本清張賞を受賞というのはどんな作品なのかなと思いながら読み始めると、これがもう、どうにも と・ま・ら・な・い。

心理描写、時代背景表現、ストーリー展開と、目を離すことが出来ません。

どうして二十歳という年齢でこのような作品が書けるのでしょうか。

四人の后候補と若宮との駆け引き。

権力争いに果てに行きつくところは・・・。

最後の最後で、大どんでん返し。

八咫烏の世界を舞台にした壮大なファンタジーです。

久々に感動と興奮を覚えました。

                                             シリーズを読み進めます。(院長)

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熱帯環境植物館

2019年02月16日 7:40 AM

DSC_0734 最近、休日に軽く足を延ばす機会が増えています。

今回は、板橋区にある熱帯環境植物館に行ってきました。

清掃工場の余熱を利用して運営されています。

隣には温水プールもあり、なかなか素敵なアイディアのもとに作られています。

入ると最初に設置されているのは水族館。

 

DSC_0736

 

 

 

 

 

 

 

DSC_0756そこを経由し、熱帯の植物エリアに突入。

ボランティアガイドのツアーの時間に合わせて行動。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC_0758植物にはあまり興味がなかったのですが、説明を聞き、植物も生き物で、生存競争の中で種を保存していることを知りました。

自然界は深いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC_0771今回新たな発見がもう一つ。

以前、山手線一周ランを行ったときに、高い塔が遠くに見えていたのですが、それが清掃工場の煙突だったことが分かりました。

疑問が解けて、少しすっきりしています。

探せばいろんな所があるもんだ。

また近くをうろうろしてみます。(院長)

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休診のお知らせ

2019年02月15日 9:22 PM

平成31年3月14日(木)臨時休診とさせて頂きます。

ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

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東京都埋蔵文化センター

2019年02月14日 7:49 AM

DSC_0722 縄文の本を読み、どうしても縄文式土器が見たくなって検索したら、多摩センター駅近くに縄文を中心とした施設があることが分かり、早速行ってきました。

せっかくなので、日野駅から現地までランニング。

程よい汗をかいた後で目の前に現れたのが竪穴式住居。

 

 

 

DSC_0727中に入り、縄文時代の日常をイメージします。

 

 

 

 

 

 

 

DSC_0729

 

 

 

 

 

 

 

DSC_0730次に、隣にある施設の足を延ばしました。

発掘品と一緒に縄文時代の衣装(?)をまとった展示が目に入りました。

様々な土器や土偶、矢じり、再現ジオラマが並び、テンションが上がります。

帰りにアンケートを書いたらオリジナルファイルがもらえ、小学生になったような気分で童心に帰りました。

定期的にイベントが開催されているようです。

夢とロマンの世界。 描いたイメージ全てが可能性を秘めています。

文献コーナーもあったので、次回はそちらを目的に行ってみようと思います。(院長)

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第69回八王子夢街道駅伝

2019年02月12日 11:57 AM

DSC_08202月10日(日)は、八南歯科医師会駅伝部で、大会に参加しました。恒例の行事として定着しています。

今回は2チーム参加。

昨年は制限時間が厳しく、完走出来ないチームが続出だったため、今年は足切り時間が5分延長されました。

でも、きついのには変わりません。

今回は第2区を担当。

ランニングの本で学んだことを実践し、上り坂を含めた6.2キロを1キロ4分29秒のペースで襷を渡すことが出来ました。

去年よりもストレスの少ない走りが出来ました。

終ってからは温泉に入り、お昼から打ち上げ。

来年の大会について語り合いながら、飲んで歌って、結局、家に帰ったのは午後11過ぎ。

最後のお店では半分以上寝ていました。

3月に参加する大山登山マラソンにつながる走りが出来たように思います。

駅伝は、個人参加とはまた違ったテンションで毎年臨んでいます。

来年はどんな走りが出来るんだろう?

一歩ずつ積み重ねていきます。(院長)

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読書 275 縄文探検隊の記録 著者 夢枕 獏 岡村 道雄

2019年02月08日 2:10 PM

DSC_0773 「一万年も続いた縄文時代。日本列島に住んでいた祖先たちはどのような生活を送り、どんな精神文化を築いていたのか。日本の神々のルーツを縄文に求める作家と、縄文は真の理想郷だったと断言する考古学者が、縄文世界を探求する。遺跡・遺物の最新情報から推論する合理的で豊かな暮らし、空海の密教と縄文の神々の関係、古代日本に渡来した人々の正体など、縄文研究の最先端を紹介。縄文人が高度な知識と文明をもっていたことが解き明かされる。」

 

ずいぶん前に、それこそ25年くらい前に、人間のルーツを知りたくてサルの世界を調べていたことがありました。 霊長類の原点を見て、今の自分を見つめたかったんです。 サルから沢山のことを教わりました。 今回は、間を思いっきりとばし、霊長類に文明、文化が入った縄文時代にスポットを当てて見ています。 狩猟から農耕牧畜に移行し定住することによって生まれた“村”というコミュニティーを舞台に何が起きていたのか。 それが現代にどのように繫がっているのか。 物を所有するということによって生まれた経済社会の原点がここにあるようです。 住まい、食、クリ、漆、アスファルト、そして神。 土偶は何を意味するのか。 マロンが主食のロマンの世界です。 あ~、考えるだけで眠れない夜を過ごしてしまいます。 と言いつつ、本を読みながら横になると瞬時に寝てしまう私でした。 夢の中で縄文の世界に浸っています。(院長)

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読書 274 大転子ランニングで53歳でもサブスリー 著者 みやすのんき

2019年02月06日 7:21 AM

DSC_0772「ひいこらサブスリー」「サブスリー漫画家激走 山へ!」に続く第3弾。

体の構造をもとにした理論を、漫画家ならではのとても分かりやすくい図で表現し、ランニングとは、早く走るためには、そして、モチベーションの作り方などが、多岐にわたって書かれています。

同じ市民ランナーの目線で、それも、自分が実行してきたことをもとに書かれた目からウロコの数々。

頭の中を整理しながら、少しづつ実践しています。

年齢とともに低下する肉体的なパフォーマンスを如何にして維持するか。

いままで、経験をもとにがむしゃらに走ってきましたが、この本を読むと、まだまだ伸びしろがあるような気がしています。

未完成であることにより開かれる未来。

2月11日の八王子夢駅伝で、成果が出ればいいな~。(院長)

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