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読書 306 ヒトでなし 金剛界の章 著者 京極 夏彦

2019年07月01日 8:16 AM

DSC_1047「“死にたいんです”“なら死ねよ”。娘を亡くし、妻だった人に去られ、十五年勤めた会社を解雇された。すべてを失い彷徨していた尾田慎吾は、雨の夜、自殺を図る見知らぬ女にそう告げた。同日、旧友荻野と再会する。彼は、情、欲望、執着を持たぬ慎吾を見込んで、宗教を仕事にしないかと持ちかける。謎めいた荒れ寺に集いし破綻者たち。仏も神も人間ではない。超・宗教エンタテインメント。」

 

“ヒトでなし”、何なんだ、このタイトルは!

で、超・宗教エンタテインメントとなると、ますます分からなくなってくる。

ということで、逆に興味がそそられ、774ページという厚さには目をつぶって読んでみました。

結果的に一気読みでした。

京極夏彦作品は、以前「おじいさん」というのを読んだことがありましたが、今回は全くの別世界でした。

今までの既成概念が通用しないような、でも宗教というものの本来の姿を表現しているような、読んだ後でも何か心が揺さぶられているような感じです。

“自分”っていったい何だろう?何を守って生きているんだろう?

結局、分かった気になっていただけなのかもしれないな、と少し考えています。

分かっていなかったことが分かっただけでも良しとしましょう。

理解するとかしないとか、そういった次元を超えた世界でした。

侮れない作品です(院長)。

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歯科健診

2019年06月27日 8:49 AM

DSC_1068休診日によつぎ保育園の歯科健診に行ってきました。

0歳児は、ほとんどの子が大泣きしていましたが、年齢が上がるにつれ泣く子も少なくなり、徐々にあいさつも出来るようになるという、0歳~5歳の成長の過程が目の前でリアルに見ることが出来、感慨深いものがありました。

健診後、手作りの紙芝居で子供たちに歯の講話を行ったのですが、途中で突如質問されたり、ネタを先取りされたりと、なかなか侮れません。

最後に、今回のメインキャラクターの編みぐるみを見せたところ、周りにどっと押し寄せ収集がつかなくなってしまいました。

みんな思った通りに自由に動くんですね。

うらやましい・・・。

今回は、原案、絵、効果音、編みぐるみと、すべて手作りで準備しました。

帰りに職員室でお話をしてきたのですが、以前パンフレットをもらった時に、卒園の時に、東日本大震災時の復興ソング「花は咲く」を園児たちが歌うという事を読んでいたので、「今度、ベースで参加させていただけませんか。」とお願いしたところ、受け入れて頂き、楽譜をもらってきました。

来年実現するかどうか・・・。

ゆっくり待ちます(院長)。

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読書 305 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

2019年06月25日 9:25 AM

DSCPDC_0001_BURST20190618164416534_COVER山中伸弥、羽生善治、是枝裕和、山極壽一の4名の講演と、その後の永田和宏氏との対談がまとめられた本です。

念のため紹介すると

山中伸弥:iPS細胞研究所所長 ノーベル賞受賞

羽生善治:将棋棋士 2008年、十九世名人の永世称号資格を得る

是枝裕和:映画監督「そして父になる」「万引き」で国際的な映画賞受賞

山極壽一:京都大学総長 霊長類研究の第一人者

永田和宏:京都大学名誉教授 歌人

という、日本をリードしている錚々たるメンバーです。

それぞれが、今に至った経緯をお話されていますが、特に高校生などの若い方々にはぜひ読んでほしい内容です。

夢と希望が満ち溢れています。

何と言ってもこの方々の体験談ですから。

そんなことを思っていたら、来院された高校生のポケットに新書を発見。

学校の課題で読んでいるとのこと。

タイトルは「村上春樹はむずかしい」。

確かに。

高校生には、ちょっと理解しにくいところがあるのかも知れません。

いずれにしても、時間を見つけて読書している姿に感銘を受けたため、治療終了後に「良かったら読んでみて」と、渡しました。

願いが叶いました。

本を通したコミュニケーションでした(院長)。

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読書 304 騎士団長殺し 第2部(下) 著者 村上 春樹

2019年06月21日 9:47 AM

DSC_1050「“簡単なことだ。あたしを殺せばよろしい”と騎士団長は言った。“彼”が犠牲を払い、“私”が試練を受けるのだ。だが姿を消した少女の行方は・・・。“私”と少女は、ふたたび出会えるのか。暗い地下迷路を進み、”顔のない男“に肖像画を描くよう迫られる画家。はたして古い祠から開いた世界の輪を閉じることはできるのか。”君はそれを信じたほうがいい“

物語は希望と恩寵の扉へ向かう。」

 

遂に最終巻。

地下迷路を彷徨いながら、騎士団長から与えられたテーマに従い行動する画家。

「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を彷彿させる世界です。

結末は今までの作品とはちょっと傾向が違うような感じでしたが、結論に着地したような、しないような、それでも余韻を残すところに、ストーリーの深みを感じています。

村上春樹作品は、いつも引きずり込まれます。

それこそ、地下の迷路に彷徨い込んだかのように・・・。

次は、頭を切り替えるために、カラーの違う本を読んでみよう(院長)。

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ボイストレーニング 8

2019年06月20日 9:35 AM

DSC_08458回目のボイストレーニングに行ってきました。

今回,、新たな発声のポイントを教わりました。

声帯の周囲筋を意識するためのエクササイズです。

指示通に合わせて声を出してみると、今まで出なかった音域が無理なく出て、正直、びっくりしました。

やはり、プロのアドバイスというものは凄いですね。

常に、どこまで出来るようになったかを踏まえて、課題を与えてもらっています。

「10回目までに、ある程度形にしたいですね。」ということで、今取り組んでいる曲の仕上げを目指して積み重ねていきます(院長)。

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医療機器学会

2019年06月17日 1:31 PM

DSC_10556月15日は、スタッフと一緒に医療機器学会に参加してきました。

会場は、大阪駅からバスで10分の大阪府立国際会議場。

滅菌技士の資格更新のための研修です。

大会長講演では滅菌という世界を含めた、医療全般における貴重なお話を聞くことが出来、とても」有意義な時間を過ごすことが出来ました。

来年は、横浜での開催。

常に新たな情報を取り入れ、治療環境のベースになる滅菌にこだわるためのスキルアップを目指していきます(院長)。

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読書 303 騎士団長殺し 第2部(上) 著者 村上春樹

2019年06月13日 2:53 PM

DSC_1049「雑木林の小径を抜けて、肖像画のモデルとなった少女が山荘を訪れる。屋根裏に隠された絵と“私”の描いた絵…パズルのピースのように、四枚の絵が一つの物語を浮かび上がらせる。谷の向かい側から銀色のジャガーで現れる白髪の紳士、奇妙な喋り方で主人公に謎をかける“騎士団長”。やがて、山荘の持ち主の老画家をめぐる歴史の闇も明らかになるが、真夜中の鈴は、まだ鳴り止まない。」

 

話に、さらに新たな展開が。

祠の穴には何があるのだろう。

何かを生んでいるのか、あるいは、何かを飲み込んでいるのか。

蓋を開けたことによりおきた、様々な事象。

「開けなければよかった・・・。」という少女の一言。

もう、動き出した流れを止めることは出来ない。

どこまで行くのでしょう。

全く行く先が見えません。

次の最終巻へと向かいます(院長)。

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7月11日(木) 休診のお知らせ

2019年06月11日 12:00 AM

令和元年 7月11日(木)臨時休診とさせて頂きます。

ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが何卒宜しくお願い致します。

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読書 302 騎士団長殺し 第1部(下) 著者 村上 春樹

2019年06月08日 10:20 AM

DSC_1046『「わかりきったことじゃないかね」と誰かが言った。ある夜、主人公の前に顕れたのは「イデア」だった。イデア!?山荘のスタジオで一度は捨てたはずの肖像画制作に没頭する「私」の時間はねじれ、旋回し、反転する。不思議の国のアリス、上田秋成「春雨物語」、闇の奥でうごめく歴史の記憶、キャンバスの前に佇む美しい少女。多彩な人物と暗喩が織りなす物語は、さら深く、魂の森の奥へ。』

 

肖像画を描くことから始まる奇妙な展開。

祠近くの石室を掘り起こすことによって出てきたものは・・・。

身の回りに起きていることが現実なのかどうか、境界が見えない中で、絵の中に人物像を投影していく。

そこから見えてくるものは何か。

まだまだストーリーの展開は見えません。

でも、確実に何かが始まっています。

何かがおきています。

怖さを感じながらも、理性とは別の次元の感情を抱きながら、深い闇の中に一歩ずつ足を踏み入れているような感じです(院長)。

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編みぐるみ

2019年06月07日 8:52 AM

DSC_1040副院長手作りの編みぐるみ、吊るし雛バージョンが出来ました。

ディズニーのキャラクターが散りばめられています。

待合室に飾っていますので、来院時にご覧ください。

癒されますよ(院長)。

 

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